(3月14日発売/一部地域をのぞく)
- 春を嫌いになった理由 新装版誉田哲也定価:792円(税込み)
ミステリーでサスペンスで青春小説。怖くてコミカルで温かい――
殺人鬼が生放送中にやってくる!?
なんなんだ、この面白さは!!
誉田哲也初期の超傑作に出会ってくださいフリーターの秋川瑞希は、テレビプロデューサーの叔母に超能力者エステラの通訳兼世話役を押しつけられる。嫌々同行したロケ現場で、エステラの透視通りミイラ化した死体が発見された――。一方、妹と中国から日本に密入国した林守敬は、過酷な運命に追いつめられていた。様々な因縁が交錯する先に立ち現れる驚愕の事件とは? 著者初期の傑作サスペンス長編!
- そのひと皿にめぐりあうとき福澤徹三定価:924円(税込み)
読めば必ず勇気が湧く。
戦禍とコロナ禍を生きる17歳
ふたりの過酷な青春が74年の時を経て、鮮やかに交錯する。解説:北上次郎
一九四六年、戦争で両親と住まいを失った里見滋は、焦土と化した東京を放浪し、飢えと貧困に苦しむ。二〇二〇年の東京、コロナ禍で自粛生活を続ける洲崎駿は、父の勤務先が倒産し、楽しかった高校生活が破綻する。絶望の淵から這いあがろうともがくふたりを待っていたのは、驚くべき運命の巡りあわせだった。心にしみる感動と勇気がみなぎる傑作長編。
- マーキュリーの靴
鮎川哲也「三番館」全集 第2巻鮎川哲也定価:1210円(税込み)本格推理の巨匠がライフワークとして書き続けた安楽椅子探偵の傑作シリーズ
そのすべての短編を発表年代順に収録大好評の鮎川哲也「三番館」全集、第2集!解説:山前 譲
- 肌色の月
探偵くらぶ久生十蘭定価:1210円(税込み)今見た景色が幻想か、はたまたこの世が幻影か。
多彩なジャンルを縦横無尽に描いた作家のミステリ世界!解説:日下三蔵
宇野久美子はアパートを引き払い、和歌山に帰ると周りに告げていた。しかし、それは自身をこの世から消し去る演出だった。死に場所に選んだ湖に向かうべく伊東で列車を降りるが、予想外の雨。濡れた彼女に声をかけた紳士の誘いを断り切れず、車に乗ると――。(「肌色の月」)絶筆となった表題作を始め、多彩なジャンルで活躍した著者のミステリ作品傑作集!
- 生目の神さま
九十九字ふしぎ屋 商い中霜島けい定価:682円(税込み)持つと災難が降りかかる「福の石」?
目玉売ります!?
あやかし商売、まだまだ奮闘中!
不思議でほっこりとあたたかい大人気シリーズ第九弾!
文庫書下ろし近頃るいにつきまとう悪霊たち。九十九屋店主の冬吾がかつて客から引き取った「福石」に関わりがあるらしいのだが。(「福の石」)ある朝、店先に置かれた印籠にはふたつの目玉が入っていた。持ち主の按摩・寿安は、目玉の謂れを明かし、るいの力を貸してほしいと言う。(表題作)不思議を商う店を舞台に、るいとあやかしたちが活躍する大好評シリーズ第九弾!
- 翔べ、今弁慶!
元新選組隊長 松原忠司異聞篠 綾子定価:770円(税込み)時代小説、歴史小説の枠を超えたとんでもない超大作!
新選組の今弁慶、時空を超え!?
江戸から遡ること680年前。不器用だが豪胆な幕末の侍が図らずも生きることになった世界とは……。
そして、感動のラストが待つ!
文庫書下ろし解説:細谷正光
「四番隊隊長、松原忠司に切腹を申し付ける」新選組副長・土方歳三はこう断罪した。鉄鉢巻をつけて大薙刀を携える様から「今弁慶」と称された松原忠司。潔く自刃しようとした瞬間、意識が途切れる――そして、目が覚めると、そこは源義経の生きる世界だった。歴史の動乱に巻き込まれた不器用な松原の生きざまを骨太に描いた、著者の光文社文庫初の書下ろし作品!
- 夫婦笑み
父子十手捕物日記鈴木英治定価:726円(税込み)文之介、父となる、兄にもなる!
人気シリーズ、ついに大団円!南町奉行所定町廻り同心の御牧文之介は、妻・お春の懐妊に大喜びするもつかの間、中間・勇七とともに辻斬りの探索に奔走する。殺されたのは、大身の旗本・松平駿河守の碁敵の僧侶だった。駿河守が絡んでいるとにらんだ文之介と勇七は身辺を洗うが……。一方、人形師の用心棒を依頼された丈右衛門が何者かにかどわかされてしまう。
- 無縁坂
介錯人別所龍玄始末辻堂 魁定価:748円(税込み)武士の世に生きた「介錯人」の生き様が胸に迫り、感涙必至。
大反響を得た傑作シリーズ、文庫で4カ月連続刊行!牢屋敷の首打役を務める別所龍玄二十二歳。介錯人・別所一門の名を背負い、切腹する侍の介錯を頼まれることもある。小柄で物静かな姿は童子のようでありながら、その介錯を知る者の間では凄腕と囁かれる。斬る者と斬られる者、その一瞬に生まれる心の働きだけが、ただそこにある――。不浄と呼ばれ、恐れられる首斬人の生き様と矜持。涙溢れるシリーズ第一作。