光文社文庫 12月の新刊

(12月14日発売/一部地域をのぞく)

今月の新刊はコチラ

  • 光まで5分
    桜木紫乃
    定価:660円(税込み)

    ああ、これが、桜木紫乃の世界だ
    ――海原純子「解説」より

    北海道から沖縄へと流れ着いたツキヨは、元歯科医の万次郎、青い目をしたヒロキと出会う。
    希望を持たない三人は、どこへ向かうのか――

    北海道の東の街から流れ流れて沖縄にやってきたツキヨは、那覇の路地裏にある「竜宮城」という店で体を売っていた。奥歯の痛みがきっかけで知り合った元歯科医の万次郎、その同居人のヒロキと意気投合し、タトゥーハウス「暗い日曜日」に転がり込んだツキヨに、ふたりを知るらしい南原という男が接触してきて――。直木賞作家が沖縄を舞台に描く挑戦作!

    桜木紫乃(さくらぎ しの)

    1965年北海道生まれ。2002年「雪虫」で第82回オール讀物新人賞を受賞。’07年、同作を収録した『氷平線』でデビュー。’13年『ラブレス』で第19回島清恋愛文学賞、『ホテルローヤル』で第149回直木三十五賞を受賞、’20年『家族じまい』で第15回中央公論文芸賞を受賞。他の著書に『起終点駅(ターミナル)』『裸の華』『砂上』『ふたりぐらし』『緋の川』『俺と師匠とブルーボーイとストリッパー』『Seven Stories 星が流れた夜の車窓から』(共著)、絵本『いつか あなたを わすれても』(オザワミカ・絵)『ブルースRed』など。


  • 群青の魚
    福澤徹三
    定価:924円(税込み)

    下流からの反逆!!
    ふたりの若き警察官が巨悪に挑む!
    格差社会の闇は底なしに深い――

    解説:村上貴史

    特養老人ホーム「敬徳苑」で入所者が何者かに殺害された。第一発見者の介護員・清水穂香はストーカー被害に悩むシングルマザー。彼女の事情聴取にあたった交番巡査の武藤大輔はストーカーの正体を暴こうと苦悶し、新米刑事の風間志郎は捜査の過程で半グレ集団の罠に堕ちる。錯綜する事件の背後に現れる巨悪の正体とは? 格差社会の闇をえぐる異色の警察小説。

    福澤徹三(ふくざわ てつぞう)

    1962年、福岡県生まれ。デザイナー、コピーライター、専門学校講師を経て作家活動に入る。2008年『すじぼり』で第10回大藪春彦賞を受賞。ホラー、怪談実話、クライムノベル、警察小説など幅広いジャンルで執筆。著書に『真夜中の金魚』『死に金』『しにんあそび』『亡者の家』『忌み地 怪談社奇聞録』『羊の国のイリヤ』『そのひと皿にめぐりあうとき』など多数。『東京難民』は映画化、『白日の鴉』はテレビドラマ化、『侠飯』『Iターン』はテレビドラマ化・コミック化された。

  • 退職者四十七人の逆襲
    プロジェクト忠臣蔵 『蟻たちの矜持』改題
    建倉圭介
    定価:902円(税込み)

    罠にはめられた社長を救い、乗っ取られた会社を取り戻せ!
    47人の社員が企てた驚愕の〝討ち入り〟計画とは?

    解説:細谷正充

    医療精密機器メーカー・アカべックは、独特の経営方針で社員からの信頼も厚い優良企業。だがODA案件参加を巡り、ライバル社の陰湿な妨害工作の末、若き四代目社長が、海外出張中に身に覚えのない容疑で逮捕されてしまう。社員たちは、罠にはめられた社長を助け出し、会社を守るために、それぞれの得意分野を活かした前代未聞の作戦を立てる……。
    圧巻のスケールで描く、令和版〝忠臣蔵〟企業小説。

    建倉圭介 (たてくら けいすけ)

    1952年生まれ。1997年『クラッカー』で第17回横溝正史賞(現・横溝正史ミステリ大賞)佳作入選し、デビュー。2006年に刊行した『デッドライン』が「このミステリーがすごい!」でベストテンにランクイン。著書に『マッカーサーの刺客』『ディッパーズ』『ブラックナイト』など。

  • SCIS
    科学犯罪捜査班Ⅴ
    中村 啓
    定価:858円(税込み)

    話題沸騰の異色警察シリーズ!
    天才科学者と警察エリート、そして個性豊かな捜査員たちが、
    最先端科学の絡んだ事件の真相に迫る!
    文庫書下ろし

    解説:山前 譲

    「この子は妊娠しており、そして、処女である」――四人の産婦人科医師の診察の結果、そう診断書は書かれた。
    人類史上、一度も起こったはずがないはずの処女懐胎が現実に起きた。小比類巻祐一警視正率いる警視庁の最先端科学捜査班のSCISに、世界中を震撼させた「事件」についての捜査命令が下った。その衝撃の真相とは――
    好評のSCISシリーズ、「シーズン1」最終巻!

    中村啓(なかむら ひらく)

    東京都出身。第7回「このミステリーがすごい!」大賞・優秀賞を受賞し、『霊眼』(宝島社)にてデビュー。著書に『美術鑑定士・安斎洋人「鳥獣戯画」空白の絵巻』、『黒蟻 警視庁捜査第一課・蟻塚博史』『ZI-KILL 真夜中の殴殺魔』などがある。異色のサイエンスミステリー「SCIS 科学犯罪捜査班」シリーズで注目を浴びる。

  • ちびねこ亭の思い出ごはん
    ちょびひげ猫とコロッケパン
    高橋由太
    定価:660円(税込み)

    泣けて、泣けて、あたたかい……
    亡くなった大切なあの人にもう一度会いたい――
    そんな願いが叶う店がここにあります!
    文庫書下ろし

    小学五年生の純はずっと学校を休んでいる。夏休みに親友の大和と自転車で行った冒険の旅。小さないさかいから別れ別れになった後、大和は二度と帰ってこなかった。自分のせいだ。どんなに後悔しても何度謝っても、彼は永遠に戻らない。そんなとき、死んだ人と会える店があるという話を思い出す――。感動の涙がとまらない、切なくて温かい連作シリーズ第四弾。

    高橋由太(たかはし ゆた)

    1972年千葉県生まれ。 2010年、第8回「このミステリーがすごい!」大賞隠し玉として『もののけ本所深川事件帖 オサキ江戸へ』(宝島社文庫)でデビュー。 「オサキ」シリーズ、「ぼんぼこ」シリーズ、「猫は仕事人」シリーズなど、多くの時代小説の人気シリーズ作品を執筆している。時代小説以外の作品に「黒猫王子の喫茶店」シリーズ、「作ってあげたい小江戸ごはん」シリーズのほか、『あなたの思い出紡ぎます 霧の向こうの裁縫店』 『神様の見習い もののけ探偵社はじめました』などがある。

  • 天職にします!
    上野 歩
    定価:814円(税込み)

    そもそも――“働く”ってどいういうこと?
    新卒採用されたハローワークで働き始めたリコは、悩みを抱えた求職者のために今日も奔走する!!
    文庫書下ろし

    ハローワーク吾妻に新卒採用された間宮璃子は絶賛研修中。そんな彼女の元に、それぞれの事情を抱えた求職者がやってくる。借金返済のため住み込みの家政婦の仕事を探している女性、定年退職した父を働かせたいという娘、重い病気のために大手の内定を取り消された女の子……。求職者のために奮闘するリコの成長を通して”働くこと”の意味を問う傑作長編!!

    上野 歩(うえの あゆむ)

    1962年、東京生まれ。専修大学文学部卒。’94年、『恋人といっしょになるでしょう』で第7回小説すばる新人賞を受賞。近著に『市役所なのにココまでするの!?』『鋳物屋なんでもつくれます』『労働Gメンが来る!』『キリの理容室』などがある。
    Twitter

  • おとぎカンパニー
    田丸雅智
    定価:660円(税込み)

    「白雪姫」「赤ずきん」「マッチ売りの少女」…
    現代ショートショートの旗手が名作童話を大胆アレンジ!
    「童話への壮大な挑戦。田丸雅智という作家には限界がない」
    藤岡みなみさん(巻末解説より)

    新入社員が会社で見つけた不思議な鏡。「鏡よ鏡、同期で一番仕事ができるのは、だぁれ?」と尋ねると……。(「同期で一番」)大学の教務課には、落とした単位をくれる女神のような女性がいるという。(「教務課の女神」)「白雪姫」「金の斧」「赤ずきん」など、誰もが知る名作童話を大胆アレンジ! あなたを夢の世界へと誘う傑作ショートショート14篇を収録。

    田丸雅智(たまる まさとも)

    1987年、愛媛県生まれ。東京大学工学部、同大学院工学系研究科卒。2011年、『物語のルナリエ』に「桜」が掲載され作家デビュー。’12年、樹立社ショートショートコンテストで「海酒」が最優秀賞受賞。「海酒」は、ピース・又吉直樹氏主演により短編映画化され、 カンヌ国際映画祭などで上映された。坊っちゃん文学賞などにおいて審査員長を務め、また、全国各地でショートショートの書き方講座を開催するなど、現代ショートショートの旗手として幅広く活動している。書き方講座の内容は、20年度から小学4年生の国語教科書(教育出版)に採用。’21年度からは中学1年生の国語教科書(教育出版)に小説作品が掲載。’17年には400字作品の投稿サイト「ショートショートガーデン」を立ち上げ、さらなる普及。に努めている。著書に『海色の壊』「おとぎカンパニー」シリーズなど多数。メディア出演に「情熱大陸」「SWITCHインタビュー達人達」など多数。
    田丸雅智 公式サイト

  • 全裸記者
    沢里裕二
    定価:704円(税込み)

    スクープのためなら手段は選ばない!
    部長の愛人との社内セックスを目撃され、全裸で逃げ出した新聞記者・川崎浩二。
    目指すは本紙の社会部復帰!
    文庫オリジナル

    部長の愛人との社内セックスを目撃されたため、系列のスポーツ紙にとばされた毎朝新聞の記者・川崎浩二は、本紙社会部に戻るため、スクープを追う。アダルト面担当として青森に飛んだ川崎は、公園で乳繰り合うカップルに遭遇! 女は不正融資の噂のある信用金庫の融資課長の妻、その相手はなんと――。軽妙な筆致で綴る官能ミステリー連作集!

    沢里裕二(さわさと ゆうじ)

    青山学院大学卒業。作家、音楽プロデューサー。2012年、『淫府再興』で第2回団鬼六賞優秀作受賞。『処女刑事』がヒット。近著に『桃色選挙』『ザ・芸能界マフィア 女王刑事・紗倉芽衣子』『処女総理』など。

  • 鬼火の町
    松本清張プレミアム・ミステリー
    松本清張
    定価:792円(税込み)

    道理を曲げる、権力の壁。
    罪のない人間が死んでいるのに、手出しができない・・・・・・!
    はじめから一件を調べていた藤兵衛は裏にある深い闇を探り続けるが――

    解説:山前 譲

    夜釣りに出た船頭と客が、死体になって百本杭に流れ着いた。泳ぎ達者な船頭が溺死したのが腑に落ちず、岡っ引の藤兵衛が水の下を捜してみると、贅沢な誂えの煙管が見つかる。調べを進めるが、同心の川島正三郎から、一件から手を引くように言い渡されてしまい――
    将軍家慶の時代を舞台に、出世と賄賂に翻弄された人々を描く、傑作歴史推理小説登場!

    松本清張(まつもと せいちょう)

    1909年北九州市生まれ。様々な職業を経て、朝日新聞西部本社に入社。懸賞小説に応募入選した「西郷札」が直木賞候補となり、’53年に「或る『小倉日記』伝」で芥川賞受賞。‘58年に刊行された『点と線』は、推理小説界に「社会派」の新風を呼び、空前の松本清張ブームを招来した。ミステリーから、歴史時代小説、そして古代史、近現代史の論考など、その旺盛な執筆活動は多岐にわたり、生涯を第一線の作家として送った。’92年に死去。

  • 縁むすび 決定版
    研ぎ師人情始末(十四)
    稲葉 稔
    定価:726円(税込み)

    「困ったときは相身互いです」――
    「剣客研ぎ師」の荒金菊之助は敵討ちにきた長崎浪人の世話を頼まれるが……。
    感動のラストが待つ爽快な涙の敵討ち!

    剣客研ぎ師の荒金菊之助は、従兄弟で南町奉行所臨時廻り同心・横山秀蔵から浪人・立花縫之助の世話を頼まれる。縫之助は三両を盗んで秀蔵に捕まったが、妹の敵を討ちに長崎からやってきていた。身の上に同情した秀蔵の頼みで敵捜しを手伝うことになるのだが、菊之助は縫之助の敵を見つけられるのか――。稲葉稔の原点シリーズ決定版、予想外の結末が待つ第十四弾。

    稲葉 稔(いなば みのる)

    1955年、熊本県生まれ。脚本家、放送作家などを経て、‘94年作家デビュー。
    著書に決定版として刊行されている「研ぎ師人情始末」シリーズ、「剣客船頭」「隠密船頭」シリーズ(光文社文庫)を始め、「浪人奉行」シリーズ(双葉文庫)、「喜連川の風」「大河の剣」シリーズ(角川文庫)、「怪盗鼠小僧推参」シリーズ(幻冬舎時代小説文庫)、「武士の流儀」シリーズ(文春文庫)などがある。2020年、光文社文庫から刊行している「隠密船頭」シリーズが第9回日本歴史時代作家協会賞文庫書き下ろしシリーズ賞を受賞した。丁寧でわかりやすい内容に加えて、胸を衝く物語には定評がある。

  • 服部半蔵の犬
    奇剣三社流 望月竜之進
    風野真知雄
    定価:682円(税込み)

    奇想天外な発想と深い人情を描くことで定評のある人気時代小説作家風野真知雄の新たなるシリーズ第二弾! テーマは「江戸の生き物」。様々な生き物や人物と巡り合いながら
    変わった事件に巻き込まれる奇剣三社流の遣い手・望月竜之進。笑いあり、迫力の剣戟
    あり、そして、ホロリとさせられてしまう、待望の光文社文庫での新シリーズ第二弾!
    文庫オリジナル

    独自に編み出した剣術、三社流の師範・望月竜之進は黒田藩の福岡城下にいた。そこで足に怪我を負った竜之進は、温泉療養にいくことにした。その地で、黒い犬に大の男が斬りかかっているのを目にするしかし、その犬は服部半蔵が飼っていた犬だという……。奇想天外なのに物語に引き込まれホロリとする。風野真知雄だから書けたオリジナル時代小説シリーズ第二弾。

    風野真知雄(かぜの まちお)

    1951年、福島県生まれ。立教大学法学部卒。1992年「黒牛と妖怪」で歴史文学賞を受賞しデビュー。2015年、〈耳袋秘帖〉シリーズで第4回歴史時代作家クラブシリーズ賞、『沙羅沙羅越え』で中山義秀文学賞を受賞。主なシリーズに、「妻は、くノ一」「姫は、三十一」シリーズ、「大名やくざ」シリーズ、「わるじい秘剣帖」「わるじい慈剣帖」シリーズ、「若さま同心 徳川竜之介」シリーズ、「隠密 味見方同心」「潜入! 味見方同心」シリーズ、「大江戸定年組」シリーズ、主な作品に『水の城 いまだ落城せず』『刺客が来る道』『刺客 江戸城に消ゆ』『卜伝飄々』などがある。

  • 師匠
    鬼役伝(二)
    坂岡 真
    定価:726円(税込み)

    200万部ヒットシリーズの超人気シリーズ「鬼役」の原点シリーズが開幕! 矢背家初代の感動物語第二弾!
    ――「誰かを頼ってはならぬ」。将軍の毒見役になるべく御膳奉行支配同心として想像を絶する修行を積む伊吹求馬。と、そこにくだった密命とは――。涙のあとに爽快感が待つ傑作!
    文庫オリジナル

    江戸城門番だった伊吹求馬は、老中・秋元但馬守に剣術の腕を認められ、御膳奉行支配同心に抜擢された。しかし、日々、唯一無二の鬼役と呼ばれる南雲五郎左衛門の元で修行に明け暮れる。そこに、秋元但馬守から裏の密命が下った。伊吹求馬は密命を果たし、修行を乗り越えて、御膳奉行になれるのか。200万部を突破した将軍の毒見役・鬼役の矢背家、初代の物語、第二弾!

    坂岡 真(さかおか しん)

    1961年、新潟県生まれ。11年の会社勤めを経て文筆の世界へ。花鳥風月を醸し出す筆致の時代小説を描く。作品の質の高さには定評があり、「鬼役」シリーズは200万部を超える大ヒットシリーズとなった。ほかに主なシリーズとして、「ひなげし雨竜剣」(光文社文庫)、「帳尻屋始末」「帳尻屋仕置」「照れ降れ長屋風聞帖」「はぐれ又兵衛例繰控」(双葉文庫)、 「あっぱれ毬谷慎十郎」「十手長屋物語」(ハルキ文庫)、「うぽっぽ同心十手裁き」(徳間文庫)、「死ぬがよく候」(小学館文庫)、「のうらく侍御用箱」「新・のうらく侍」(祥伝社文庫)、「火盗改しノ字組」(文春文庫)などがあり、お紋作品に『一分』(光文社)、『絶局』(小学館)などがある。いま、もっとも注目されている時代小説作家のひとりである 。