光文社文庫 10月の新刊

(2023年10月12日発売/一部地域をのぞく)

今月の新刊はコチラ

  • 蘇れ、吉原
    吉原裏同心(40)
    佐伯泰英
    定価:836円(税込み)

    裏同心澄乃が挑む、危険な賭け――
    シリーズ40巻目も緊張と感動の展開をご期待ください!
    文庫書下ろし

    寛政五年十一月、江戸を見舞った大火事の後、吉原に大勢の客が押し寄せる。その正体を巡り、会所八代目頭取四郎兵衛と一人二役の裏同心神守幹次郎は苦悩する。さらに困窮する切見世女郎らを救うため、幹次郎の密命を帯びた澄乃を、これまでにない危機が襲う!新たな敵が触手を伸ばす中、吉原を苦境から救い出そうとする廓の人々、それぞれの祈りが交差する。

    佐伯泰英(さえき・やすひで)

    1942年北九州市生まれ。闘牛カメラマンとして海外で活躍後、主にノンフィクション作品を発表する。’99年初の時代小説「密命」シリーズを手始めに、次々と時代小説を発表。文庫書下ろし作品のみで累計6500万部突破の快挙を成し遂げる。大好評の「吉原裏同心」「夏目影二郎始末旅」シリーズ(小社刊)の他、2019年に映画化された「居眠り磐音」、「酔いどれ小籐次」「新・酔いどれ小籐次」「空也十番勝負」「照降町四季」「交代寄合伊那衆異聞」「古着屋総兵衛影始末」「新・古着屋総兵衛」「鎌倉河岸捕物控」などの各シリーズで幅広い読者層から支持を得ている。
    佐伯泰英ウェブサイト

  • 闇先案内人(上)
    大沢在昌
    定価:814円(税込み)

    捕まえられるか!?
    ”逃がし屋”葛原が追うのは、同じプロの逃がし屋に匿われた某国の要人。
    命がけの追跡が始まる!

    プロの”逃がし屋”葛原は警察庁幹部からある人物を捜し出すよう依頼された。その人物とは極秘入国中の某国の要人で、関西でトップと目される”逃がし屋”成滝に匿われているのだという。自身の過去を人質にとられ、断ることはできない。葛原は”チーム”のメンバーとともに成滝を追って大阪に向かう――。期限は五日。一流のプロ同士の熾烈な闘いが始まった!

    大沢在昌(おおさわ・ありまさ)

    1956年名古屋市生まれ。’79年「感傷の街角」で小説推理新人賞を受賞しデビュー。’91年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞、’94年『無間人形 新宿鮫Ⅳ』で直木賞、2001年『心では重すぎる』、’02年『闇先案内人』と連続で日本冒険小説協会大賞、’10年に日本ミステリー文学大賞、’12年『絆回廊 新宿鮫Ⅹ』で日本冒険小説協会大賞、’14年『海と月の迷路』で吉川英治文学賞を受賞。’22年紫綬褒章受章。「新宿鮫」シリーズ、「佐久間公」シリーズ、「アルバイト・アイ」シリーズなど、著書多数。

  • 闇先案内人(下)
    大沢在昌
    定価:814円(税込み)

    逃げ切れるか!?
    超一流の”逃がし屋”同士の闘いは工作員、在団特務、ヤクザも巻き込んでヒートアップ!
    プロの矜持と国の未来をかけた追跡行の行方は!?

    解説:宍戸健司

    成滝は東京にいる!? 東京に戻り、成滝との接触を図った葛原は絶体絶命の危機に! 凄絶な追走劇が続くなか、潜伏中の要人を狙う最も危険な男が動き出す。葛原の周囲にもついに犠牲者が!? 警察、工作員、在団特務、ヤクザも巻き込んで命がけの追跡行はさらに過熱する! プロの矜持、大義と愛国心、そして――。圧巻のノンストップ・エンターテインメント!

  • ヒカリ
    花村萬月
    定価:902円(税込み)

    海兵隊員姿の悪魔が大量殺戮を繰り広げ、腐った屍体が跋扈する――
    破滅に向かう世界を救える者は――

    解説:細谷正光

    那覇で占い屋を営んでいた崎島乙郎は、相談に来た仲村ヒカリのアイデアで<ユタの館>を開業した。人気スポットとなり経営も順調だったある日、海から上陸してきた海兵隊員姿の悪魔達が大量殺戮を始める。既存の秩序は崩壊し、腐った屍体が歩き回るカオスがやってきた。これは、なんだ? 破滅に向かう世界でヒカリと乙郎は――。ジャンルを超越した傑作長編!

    花村萬月(はなむら・まんげつ)

    1955年東京生まれ。’89年『ゴッド・ブレイス物語』で第2回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。’98年『皆月』で第19回吉川英治文学新人賞、同年、『ゲルマニウムの夜』で第119回芥川賞、2017年『日蝕えつきる』で第30回柴田錬三郎賞を受賞。他の著書に『二進法の犬』「私の庭」シリーズ、『いまのはなんだ? 地獄かな』『心中旅行』『対になる人』『花折』『夜半獣』『ハイドロサルファイト・コンク』『姫』『GA・SHIN! 我・神』『槇ノ原戦記』など。

  • 宝の山
    水生大海
    定価:880円(税込み)

    村の秘密を暴き出せ。
    閉鎖的な村で起こった不可解な失踪事件。
    失踪者の遺体が発見され、これまでの“日常”が怪しく転じる――
    これは、女の逆転劇。

    解説:東えりか

    かつての温泉街で、今は過疎化した村・岐阜県宝幢村。この村で生まれ育った希子は世間知らずだが真面目で、村役場に勤める男と結婚間近だ。
    あるとき、村おこしのため雇われたブロガーが謎の失踪を遂げ、希子はその代役を頼まれた。何かがおかしいという訳ありの男子高校生とともに失踪の謎を追うと、次第に村にまつわる衝撃の事実が明らかになり……。希子がたどり着く真相とは⁉ 『冷たい手』の著者による、最新ミステリー!

    水生大海(みずき・ひろみ)

    三重県生まれ。教育系出版社勤務、派遣社員に。1995年に秋田書店より漫画家デビュー。2005年に第1回チュンソフト小説大賞(ミステリー/ホラー部門)銅賞受賞。’08年に『少女たちの羅針盤』で島田荘司選第1回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞優秀作を受賞し、翌年デビュー。主な著書に『女の敵には向かない職業』『だからあなたは殺される』『宝の山』『冷たい手』『最後のページをめくるまで』『ひよっこ社労士のヒナコ』などがある。

  • アンソロジー 嘘と約束
    アミの会
    定価:792円(税込み)

    テーマはひとつ──でもアレンジは六者六様
    一作ごとに異なる感動が待っている!
    ――実力派女性作家集団〈アミの会〉による贅沢短編集――

    実力派の女性作家集団「アミの会」による書き下ろしアンソロジー。今作のテーマは「噓と約束」。テーマは統一でも、アレンジは多様多彩。人の世の温かさ、不思議さからほろ苦さまで、それぞれの作家の個性がにじみ出た「噓」と「約束」が味わえる上に、ミステリーには欠かせない〝どんでん返し〟まで盛り込んだ贅沢な1冊となっている。
    所収作家:大崎梢、近藤史恵、福田和代、松尾由美、松村比呂美、矢崎存美

  • Jミステリー2023 FALL
    光文社文庫編集部・編
    定価:1320円(税込み)

    読み味、色とりどり
    これぞ日本ミステリーの醍醐味!
    文庫書下ろし

    東川篤哉、宮内悠介、長岡弘樹らミステリーで確固たる地位を築く作家から、着実にファンを集める逸木裕、昨年秋号が大好評につき再登板となった太田愛と似鳥鶏まで、大人気ミステリー作家たちの新作書下ろしを収録した贅沢なアンソロジー第4弾。

  • あとを継ぐひと
    田中兆子
    定価:770円(税込み)

    工場、会社、酪農場、理容店――
    継ぎたい、伝えたい人々の、切ない思いに胸が震える
    6編の〝お仕事〟連作短編集!

    解説:井上理津子

    父の死をきっかけに下町の駄菓子工場を継いだ娘。障碍者を多く雇用する会社で悩む新入社員。祖父の農場を継ぐという息子を心配する父。老舗旅館の女将を継ぎたいトランスジェンダーの息子……。大切な事業を、思いを、生き様を伝えたい。しかし「継ぐ」にはトラブルもつきもの。それでも志を未来へ伝えようともがき前を向く人々を描く、感動の連作短編集。

    田中兆子(たなか・ちょうこ)

    1964年富山県生まれ。2011年「べしみ」で「女による女のためのR-18文学賞」大賞を受賞。同作を収録した『甘いお菓子は食べません』でデビュー。’19年『微産制』でSense of Gender賞受賞。他の著書に『劇団42歳♂』『私のことならほっといて』『今日の花を摘む』などがある。

  • 人生の腕前
    (『人生散歩術』改題)
    岡崎武志
    定価:814円(税込み)

    井伏鱒二、高田渡、古今亭志ん生、佐野洋子…
    作家の人生評伝の名手が考える
    人生に押し寄せる波風をさらりとかわし、自由に、軽やかに生きる極意

    解説:タブレット純

    井伏鱒二、高田渡、吉田健一、木山捷平、田村隆一、古今亭志ん生、佐野洋子。なぜ彼らは他人の評価や世間の常識に流されず、心のままに生き、そして素晴らしい仕事を成し遂げ、旅立っていったのか。作家の人生評伝の名手・岡崎武志が綴る、「人生の腕前」最上級者たちの生き様。ボタンをはずして寝転んでいるような人生にこそ、よき人生のモデルケースがある!

    岡崎武志(おかざき・たけし)

    1957年大阪府生まれ。立命館大学卒業後、高校の国語講師を経て上京。出版社勤務の後、フリーライターとなる。書評を中心に各紙誌に執筆。「文庫王」「均一小僧」「神保町ライター」などの異名でも知られる。著書に『読書の腕前』『蔵書の苦しみ』『読書で見つけたこころに効く「名言・名セリフ」』(以上、光文社知恵の森文庫)、『上京する文學 春樹から漱石まで』『ここが私の東京』(ちくま文庫)、編書に『愛についてのデッサン ――野呂邦暢作品集』『野呂邦暢 古本屋写真集』(以上、ちくま文庫)『上京小説傑作選』(中公文庫)など多数。

  • 神君狩り 決定版
    夏目影二郎始末旅(十五)
    佐伯泰英
    定価:814円(税込み)

    南蛮外套と一文字笠の影の始末人
    夏目影二郎 ×国定忠治
    男同士の約束を胸に、夏目影二郎、最後の始末旅へ

    解説:重里徹也

    勘定奉行である父秀信の秘命を帯び、関八州に巣くう公儀の敵を倒してきた夏目影二郎。最後の始末旅より七年。江戸に暮らす影二郎の元に侠客国定忠治の子分、蝮の幸助が訪ねてくる。忠治が病に倒れ捕縛間近と聞いた影二郎は、忠治との約定を果たすべく再び上州へと旅立つ。追い追われ、盟友と認め合った忠治の最期を予感する影二郎の決断とは。圧巻のラスト!

    佐伯泰英(さえき・やすひで)

    1942年北九州市生まれ。闘牛カメラマンとして海外で活躍後、主にノンフィクション作品を発表する。’99年初の時代小説「密命」シリーズを手始めに、次々と時代小説を発表。文庫書下ろし作品のみで累計6500万部突破の快挙を成し遂げる。大好評の「吉原裏同心」「夏目影二郎始末旅」シリーズ(小社刊)の他、2019年に映画化された「居眠り磐音」、「酔いどれ小籐次」「新・酔いどれ小籐次」「空也十番勝負」「照降町四季」「交代寄合伊那衆異聞」「古着屋総兵衛影始末」「新・古着屋総兵衛」「鎌倉河岸捕物控」などの各シリーズで幅広い読者層から支持を得ている。
    佐伯泰英ウェブサイト

  • ほっこり粥
    人情おはる四季料理(二)
    倉阪鬼一郎
    定価:726円(税込み)

    晴やに、新しい命が生まれます!
    文庫書下ろし

    もと町同心の優之進と愛妻のおはるが「晴や」を開店して初めて迎える夏。常連も増え、二人もだいぶ町人が板についてきた。かつて幼い娘を亡くし、次にできた子は流してしまった。そんなおはるのお腹に宿った新しい命。秋からは赤子の泣き声が加わって、晴やはもっと賑やかになる――。江戸の季節の味と市井の人々の人情に心あたたまる、好評シリーズ第二弾。

    倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう)

    1960年三重県生まれ。早稲田大学大学院中退。草創期の幻想文学会に参加。’87年『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。その後、ブランクを経て、’97年『百鬼調の夜』で本格デビュー。
    幻想小説からホラー、ミステリー、時代小説まで幅広いジャンルで独創的な作品を発表し続け、俳句や翻訳も手がける。数多くの時代小説のシリーズ作品を持つ。

  • 迷いの果て
    新・木戸番影始末(七)
    喜安幸夫
    定価:748円(税込み)

    エッ、杢之助が殺しの手伝い!?
    町を挙げた、大騒動が始まる!
    3シリーズ累計50万部突破!
    文庫書下ろし

    泉岳寺門前町の木戸番杢之助の元には、今日も町内から奇妙な相談ごとが持ち込まれて大忙し。そんな中、町に触手を伸ばす三人組の悪党が訪れ、杢之助を悪事に誘う! 江戸府内の干物問屋の家内騒動につけ込み、袖ケ浦の船上で企まれた卑劣な狂言とは。杢之助は知略を巡らせ、町の平穏を守り通すことができるか。還暦間近の杢之助が隠れ成敗。大人気シリーズ!

    喜安幸夫(きやす・ゆきお)

    1944年生まれ。兵庫県姫路市出身、埼玉県新座市在住。’98年『台湾の歴史』で第7回日本文芸家クラブノンフィクション賞受賞。2001年『はだしの小源太』『身代わり忠義』などで第30回池内祥三文学奨励賞受賞。
    著書に「隠密家族」シリーズ、「闇奉行」シリーズ、「隠居右善 江戸を走る」シリーズ、『吉右衛門の涙』『真伝忠臣蔵』『花散る城』など多数。本書は、好評ロングセラーシリーズ「大江戸番太郎事件帳」(全33巻)と「大江戸木戸番始末」(全14巻)の続編となるシリーズ第7作である。

  • 岩鼠の城
    定廻り同心 新九郎、時を超える
    山本巧次
    定価:836円(税込み)

    『八丁堀のおゆう』著者初のシリーズ2カ月連続刊行第2弾!
    八丁堀同心、今度は「太閤秀吉」と対決⁉
    文庫書下ろし

    織田信長の天下取り目前の天正六年にタイムスリップして散々な目に遭った江戸南町奉行所の同心・瀬波新九郎。ようやく江戸に戻り探索に精を出していたのだが、またも、時空を超えることに! 今度の「行き先」は、豊臣秀吉の時代。そしてまた密室殺人が起き、新九郎は命を狙われるのだが……。「八丁堀のおゆう」著者の傑作シリーズ第二弾が、なんと文庫書下ろしで登場!

    山本功次(やまもと・こうじ)

    1960年、和歌山県生まれ。中央大学法学部卒。2014年、第13回「このミステリーがすごい!」大賞隠し玉となった「大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう」でデビュー。同作はシリーズ化され、人気を博し、その後、テレビドラマにもなる。2018年、『阪堺電車177号の追憶』で第6回大阪ほんま本大賞を受賞する。自らの鉄道マン経験から鉄道ミステリーには定評があるが、そのほか軍艦もの、そして時代小説のジャンルでもその独特な作風に評価は高い。おもな作品に「開化鉄道探偵」シリーズ、「江戸の闇風」シリーズ、『途中下車はできません』『軍艦探偵』など著書多数。近刊に『急行霧島 それぞれの昭和』『江戸美人捕物帳 入舟長屋のおみわ 隣人の影』がある。