光文社文庫 11月の新刊

(2023年11月14日発売/一部地域をのぞく)

今月の新刊はコチラ

  • ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人
    東野圭吾
    定価:990円(税込み)

    叔父さん、あたしにも魔法を教えて!
    東野圭吾 最新作
    新たなヒーロー、誕生。

    故郷で父が殺害された。仕事と結婚準備を抱えたまま生家に戻った真世は、何年間も音信不通だった叔父・武史と再会する。元マジシャンの武史は警察を頼らず、自らの手で犯人を見つけるという。かつて教師だった父を殺した犯人は、教え子である真世の同級生の中にいるのか。コロナ禍に苦しむ町を舞台に、新たなヒーロー”黒い魔術師”が手品のように華麗に謎を解く長編ミステリー!

    東野圭吾(ひがしの・けいご)

    1958年大阪生まれ。大阪府立大学電気工学科卒。’85年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞受賞。’99年『秘密』で第52回日本推理作家協会賞受賞。2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、’12年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』で第7回中央公論文芸賞、’13年『夢幻花』で第26回柴田錬三郎賞、’14年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞、’19年第1回野間出版文化賞を受賞。’12年に『容疑者Xの献身』でエドガー賞最優秀小説賞、’19年に『新参者』で英国推理作家協会賞にノミネートされる。近著に『魔女と過ごした七日間』、『あなたが誰かを殺した』がある。

  • ミステリー・オーバードーズ
    白井智之
    定価:814円(税込み)

    異世界転生、エログロ、クローズドサークル……
    死ぬほど美味しい♡
    ミステリーフルコースを召し上がれ
    第23回本格ミステリ大賞受賞受賞作家シェフ・白井智之による最新短編集!

    解説:嵩平 何

    探偵たちの集まった館で殺人事件が発生。その晩、彼らの口にしたワインに幻覚剤が混入していたことで、事件は思わぬ方向へ転がっていく……。(ディティクティブ・オーバ―ドーズ)ほか、“食”をテーマにした全5篇を収録。異世界転生からクローズドサークル、不可能犯罪、エログロまで、唯一無二のミステリー作家・白井智之が美味しく調理した短編集。

    白井智之(しらい・ともゆき)

    1990年千葉県印西市生まれ。 東北大学法学部卒業。『人間の顔は食べづらい』が第34回横溝正史ミステリ大賞の最終候補作となり、 2014年同作でデビュー。翌年刊行の『東京結合人間』が第69回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門) 候補作に、 ‘16年刊行の『おやすみ人面瘡」が第17回本格ミステリ大賞 (小説部門) 候補作、’23年『名探偵のいけにえ』で第23回本格ミステリ大賞(小説部門)受賞。

  • 小布施・地獄谷殺人事件
    梓林太郎
    定価:748円(税込み)

    不幸の星の下に生まれた女と、
    葛飾北斎の足跡を追って小布施にたどり着いた画家――
    二人の邂逅は何を呼び覚ますのか!?
    人の心の機微を描いた傑作ミステリー!

    解説:郷原 宏

    終戦間際の空襲で記憶を失った七恵は、指物職人・坪倉清春の養子になった。小布施で幸せに暮らしていたある日、七恵は見知らぬ男に乱暴されてしまう。七恵が父親のいない娘を産んだ二年後、一人の男が殺された。被害者と関わりがあり、殺人現場にも居合わせた画家・古屋敷圭介は七恵と交流を深めていくが……。戦争の悲劇と人の心の機微を描いた傑作ミステリー!

    梓林太郎(あずさ・りんたろう)

    長野県生まれ。1980年に短編「九月のたにで」で第3回「小説宝石」エンタテインメント小説大賞を受賞してデビュー。長野県警の刑事・道原伝吉や、山岳救助隊員・紫門一鬼、旅行作家・茶屋次郎など、人気のシリーズ・キャラクターを生み出し、山岳ミステリーの第一人者となる。近著に『京都・化野殺人怪路』『小倉・関門海峡殺人事件』『松本・江の島殺人事件』『男鹿半島 北緯40度の殺人』『長野善光寺殺人参詣』などがある。

  • 乗物綺談
    異形コレクションLⅥ
    井上雅彦:監修
    定価:1320円(税込み)

    有栖川有栖、平山夢明、澤村伊智、上田早夕里、斜線堂有紀、芦花公園ら、稀代の短篇巧者16名が書下ろし競演! いまホラー界とSF界でもっとも注目されるテーマ・アンソロジー最新刊! 鉄道から人力車、潜水艇まで、さまざまな乗物をめぐる怖ろしくも妖しい16編を収録!

    《収録作品》
    久永実木彦  可愛いミミ
    坂崎かおる  封印
    大島清昭   車のきしる町
    芦花公園   カイアファの行かない地獄
    澤村伊智   くるまのうた
    宮澤伊織   ドンキの駐車場から出られない
    篠たまき   天眼通てんげんつうの夢
    柴田勝家   電車家族
    上田早夕里  車夫と三匹の妖狐ようこ
    斜線堂有紀  帰投
    平山夢明   スイゼンジと一緒
    空木春宵   新形しんけい白縫しらぬいものがたり ものいとうらみの道行みちゆき
    井上雅彦   男爵バロンを喚ぶ声
    黒 史郎     カーラボスに乗って
    黒木あるじ  キャラセルはいざな
    有栖川有栖  スーパーエクスプレス・イリュージョン

  • にぎやかな落日
    朝倉かすみ
    定価:880円(税込み)

    今まで自分が書いた中で一番好きだと思いました。
    毎日笑ったり怒ったり。何とかやってはいるけれど、おもちさん、83歳。
    独り暮らしは難しい。
    『平場の月』の作者が贈る切なくもユーモラスな人生最晩年へのエール。

    解説:杉江松恋

    北海道で独り暮らしのおもちさんは八十三歳。東京に住む娘は一日二度、電話をしてくれる。近くに住むお嫁さんのトモちゃんは、車で買い物に連れて行ってくれる。それでも、生活はちょっとずつ不便になっていく。この度おもちさん、持病が悪化し入院することになった――
    日々の幸せと不安、人生最晩年の生活の、寂しさと諦めが静かに胸に迫る物語。

    朝倉かすみ(あさくら・かすみ)

    1960年生まれ。 2003年「コマドリさんのこと」で第37回北海道新聞文学賞、’04年 「肝、 焼ける」で第72回小説現代新人賞受賞。’09年に『田村はまだか』で第30回吉川英治文学新人賞を受賞。’17年『満潮』で第30回山本周五郎賞候補、 ‘19年、『平場の月』で第161回直木賞候補、第32回山本周五郎賞受賞。

  • クライン氏の肖像
    鮎川哲也「三番館」全集 第4巻
    鮎川哲也
    定価:1210円(税込み)

    絶筆「白樺荘事件」初文庫化!
    元刑事の貧乏探偵が持ち込む難題を鮮やかな推理で解明する銀座のバーテンダー。珠玉の本格推理9編に加え未完に終わったシリーズ唯一の長編を収録!

    解説:山前 譲

    十九世紀の作曲家ベルンハルト・クラインの肖像画を所有する音楽評論家に、絵画強奪予告の手紙が届いた。私立探偵が警護についたにもかかわらず、絵はあっさりと賊の手に落ちてしまった。面目丸潰れの探偵は西銀座のバーテンの知恵を借りることに……。「三番館」全集の完結巻となる本書には、シリーズ唯一の長編となるはずだった未完の「白樺荘事件」を文庫初収録。

    鮎川哲也(あゆかわ・てつや)

    1919年東京生まれ。南満洲鉄道勤務の父に伴い少年時代を大連で過ごす。’43年「婦人画報」の朗読文学募集に佐々木淳子の筆名で書いた掌編「ポロさん」が入選。’49年「宝石」百万円懸賞コンクールに本名(中川透)で応募した『ペトロフ事件』が一等入選。’56年には講談社の「書下し長篇探偵小説全集」の13巻募集に『黒いトランク』が入選。以後、本格物の長短編を数多く発表。’60年に、『憎悪の化石』と『黒い白鳥』で日本探偵作家クラブ賞(現・日本推理作家協会賞)を受賞。’90年から発足した東京創元社主催の鮎川哲也賞、’93年から始まった光文社文庫の『本格推理』にて多くの新人を発掘。2002年9月24日死去。ミステリー界に遺した功績をたたえ、翌年日本ミステリー文学大賞特別賞が贈られた。都立小平霊園に眠る。

  • 紅刷り江戸噂
    松本清張プレミアム・ミステリー
    松本清張
    定価:792円(税込み)

    心の闇は、底知れぬ。
    男女のもつれは、解けぬ糸、何で切るやら、何処を切るやら。
    殺めた罪に残る空しさ。
    江戸情緒溢れる傑作時代推理短編集登場!

    年始の客も落ち着き、明日は七草。大津屋庄兵衛の店では、通りにやってきたなずな売りから七種を買い粥を店の者に振る舞った。が、その夜、粥を食べた者たちが苦しみだした。医者は七種の中に猛毒の「とりかぶと」の葉が混っていたのではないかというーー。(「七種粥」)
    江戸市井の人々の暮らしの中に潜む、底知れぬ心の闇と、つきない欲望を描く時代推理短編集。

    松本清張(まつもと・せいちょう)

    1909年北九州市生まれ。様々な職業を経て、朝日新聞西部本社に入社。懸賞小説に応募入選した「西郷札」が直木賞候補となり、’53年に「或る『小倉日記』伝」で芥川賞受賞。‘58年に刊行された『点と線』は、推理小説界に「社会派」の新風を呼び、空前の松本清張ブームを招来した。ミステリーから、歴史時代小説、そして古代史、近現代史の論考など、その旺盛な執筆活動は多岐にわたり、生涯を第一線の作家として送った。’92年に死去。

  • 幕末紀
    宇和島銃士伝
    柴田哲孝
    定価:990円(税込み)

    伊達宗城の密偵で射撃の名手でもあったという
    著者の高祖父・柴田快太郎の目を通して描いた、幕末の真実!!

    解説:縄田一男

    伊達宇和島藩八代藩主・伊達宗城の密命を受け脱藩し、激動の幕末を生き抜いた柴田快太郎という男――著者・柴田哲孝の高祖父である。柴田家に残る資料に基づき、射撃の達人でもあった快太郎を主人公に、桜田門外の変から池田屋事件、新選組、蛤御門の変に至るまでの幕末の真実を描く! 『下山事件』で昭和史に残る未解決事件の真相に迫った著者による傑作歴史小説!

    柴田哲孝(しばた・てつたか)

    1957年東京生まれ。日本大学芸術学部中退。2006年『下山事件 最後の証言』で日本推理作家協会賞(評論その他の部門)と日本冒険小説協会大賞(実録賞)、’07年『TENGU』で大藪春彦賞を受賞する。著書に『下山事件 暗殺者たちの夏』『GEQ 大地震』『リベンジ』『ミッドナイト』『五十六 ISOROKU 異聞・真珠湾攻撃』『赤猫』『野守虫』『蒼い水の女』『ブレイクスルー』『殺し屋商会』などがある。

  • 甘露梅 新装版
    お針子おとせ吉原春秋
    宇江佐真理
    定価:836円(税込み)

    新装版4カ月連続刊行第一弾
    仲ノ町の通りを彩る桜、菖蒲、茶屋のすすき、萩、そして町を包む雪――
    江戸の遊廓を舞台に哀切の恋模様と人情を描いた傑作連作集

    解説:末國善己
    エッセイ:諸田玲子

    岡っ引きの夫に先立たれたおとせは、時を同じくして息子が嫁を迎えたため、手狭な家を出て、吉原で住み込みのお針子となった。元町家の女房の目に映る、華やかな遊廓の表裏で繰り広げられる遊女たちの痛切な営みと恋模様、人情劇。そして、めぐる季節の中で、いつしか自身にも仄かな想いが兆し始め――。市井物の名手である著者の没後10年を前に、4カ月連続で新装版刊行! その第一弾となる本編には、公私にわたり交流のあった諸田玲子氏の書下ろしエッセイ「宇江佐真理姉さんのこと」を初収録。

    宇江佐真理(うえざ・まり)

    1949年函館生まれ。函館大谷女子短期大学(現・函館大谷短期大学)卒業。’95年「幻の声」でオール讀物新人賞を受賞。2000年『深川恋物語』で吉川英治文学新人賞、’01年『余寒の雪』で中山義秀文学賞を受賞。’15年逝去。著書に『ひょうたん』『夜鳴きめし屋』『彼岸花』『うめ婆行状記』、「髪結い伊三次捕物余話」「泣きの銀次」「古手屋喜十為事覚え」シリーズなど。

  • 銀の夜
    角田光代
    定価:836円(税込み)

    まばゆい十代を過ごした三人の女性──
    三十代半ば、欲しいのは「生きる手応え」。
    「やり遂げなくてはいけない何か」のため、動け!
    魂を揺さぶる角田ワールド全開!

    女子校時代に少女バンドを組んでメジャーデビューした3人の女性。30代半ばとなった現在、人生のピークは10代だったと懐かしむ毎日を送っている。夫に浮気されたり、自らの見果てぬ夢を娘に託したり……など、日常は冴えない。そんな毎日にひょんなことからあるミッションが舞い込み、3人はまた図らずも力を合わせることに……。人生と本当に向き合い始めた大人女性たちの「生きる手応えとは?」を描いた話題作。

    角田光代(かくた・みつよ)

    1967年、神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。
    ’90年「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。’96年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、’98年『ぼくはきみのおにいさん』で坪田譲治文学賞、『キッドナップ・ツアー』で’99年産経児童出版文化賞フジテレビ賞、2000年路傍の石文学賞、’03年『空間庭園』で婦人公論文芸賞、’05年『対岸の彼女』で直木賞、’06年「ロック母」で川端康成文学賞、’07年『八日目の蝉』で中央公論文芸賞を受賞。著者に『三月の招待状』『森に眠る魚』『くまちゃん』など多数。2010年7月には、毎日新聞の連載『ひそやかな花園』も単行本化された。