(2月14日発売/一部地域をのぞく)
- 一分坂岡 真定価:814円(税込み)
200万部シリーズ「鬼役」の坂岡真が描いた感動の物語
奔れ、陽太郎。自分の道を生きろ!
丹波篠山藩の厩番・小柴陽太郎。剣術に励む陽太郎が仕掛けた一世一代の大博奕とは――。解説:末國善己
時は幕末の天保十年。丹波篠山藩青山家の馬役を務める小柴陽太郎は剣術の稽古に余念がない。謎の過去を持つ
父は訳あって藩士を辞めて町道場を開いており、母は貧しさゆえか妹を連れて家を出ていった。下士として耐えていた人生が、藩の剣術試合に出場したところから急展開し始める。その先に陽太郎を待っていた劇的な運命とは――。鬼役の坂岡真が描いた震えるもうひとつの代表作。 - レオナール・フジタのお守り大石直紀定価:770円(税込み)
「この絵の前で、時間が止まってほしい」
戦争が引き裂いた男女の運命
そして50年後、明らかになる真実――
藤田嗣治の名画「ノルマンディーの春」が奇跡を呼ぶ京都本大賞受賞作家が描く、愛と鎮魂のドラマ
文庫書下ろし脳梗塞で倒れた老作家の昇治のもとに届いた一通の手紙。宛名を見た彼は衝撃を受ける。村田さゆり――彼女は五十年前、戦時下で昌治と結婚の約束をした相手だった。元妻の明日香の助けを借りて京都へと向かった彼の前に、待っていたのは二人を引き裂いたあの日の真実、そして希望を与えた一枚の絵だった……。京都を舞台にすれ違う愛と鎮魂を描いた感動作!
- スノーバウンド@札幌連続殺人平石貴樹定価:836円(税込み)
「人の運命ってほんとにわからない。わたしがこのごろ思うことはそればかりです」
最初に殺されたのは、誘拐犯。
複雑に入り組む事件を解きほぐそうとする、弁護士・千鶴が辿り着いた衝撃の真実!解説:千街晶之
札幌の街中でナンパされ、誘拐された久美子の「目の前」で、誘拐犯である浩平が殺された。その犯人も見つからないうちに、久美子の父親が殺されるという第二の事件が起きてしまう。旅行に来て、事件に関わった弁護士・山崎千鶴は、当事者たちに話を聞いていくのだが――。
関係者たちが自身の言葉で事件をノートに記す、という形で進む、驚愕の本格ミステリ! - なぜ、そのウイスキーが謎を招いたのか三沢陽一定価:748円(税込み)
「実は既にわたしの方で用意しておりました」
仙台が舞台の本格ミステリ、第二弾登場!
ウイスキーが、ふと呼び起こすあの時の不穏な記憶……
過去の疑問に、お酒と共に答えを出してくれるお店があります。
文庫書下ろし解説:朝宮運河
ここは仙台のバー。坂本には酒と一緒に飲み干したい一つの疑問があった。バーテンダーの安藤がその思いに気づき問いかけると、中学時代の女友達が一年前にかけてきた電話から始まる一件について語り出した。夫が亡くなり、コレクションのウイスキーを売りたい、と彼女は言うのだが……。(「何故、フォア・ローゼズの天使の分け前がなくなったのか?」)
話を聞いた安藤が解き明かす真相とは! - 毒蜜 決定版
七人の女南 英男定価:836円(税込み)シリーズ累計90万部突破!
死を呼ぶ七人の女神たち――哀しき女たちをおれは護る!陸自隊員、やくざという異色の経歴を持ち揉め事始末屋を生計にする多門剛。怪力無双で敵なしという多門の唯一の弱点は、綺麗な女性に弱いということ。男たちに脅されていた女、失踪した知人の娘、尾行に怯える女、別れた女友達、知り合いのホステス……彼女たちの助けに応じる多門をさまざまな罠が待ち受ける。
大好評のハードサスペンスシリーズ、充実感はんぱない第九弾。 - やせる石鹸(上)
初恋の章歌川たいじ定価:704円(税込み)大ヒット映画原作『母さんがどんなに僕を嫌でも』著者初の小説を文庫化!
自分を受け入れられないすべての人必読!たまみは見る人がぎょっとするほどの「巨デブ」。そんな彼女は「デブ専」男子の拓也から告白されるが、今まで散々「デブは醜い」とディスられながら生きてきたゆえ、「デブだから好き」などというくらいの言葉では、到底救われず、拓也の思いをなかなか受け入れることができない。そんな中、たまみは、中学時代の同級生でやはり巨デブだったよき子を街中で偶然に見かける。よき子はまるで別人のようになっていた。たまみはよき子に教えを請うことを決意するが……。
- 幽霊のお宝
新・木戸番影始末(五)喜安幸夫定価:726円(税込み)百年前の因縁のお宝を巡り、幽霊、現る⁉
木戸番・杢之助の、絆と人情、仁義の事件帖。
文庫書下ろし泉岳寺門前町の桶屋、丸打屋の庭に幽霊が出るという噂が流れる。丸打屋の夫婦は外の者らを敷地に入れようとせず、様子がおかしい。それと前後して、百年前のお宝のあり処が記された古文書が近辺で見つかったという。木戸番杢之助は二つの話につながりがあるのではと疑い探り始めるが、桶屋の騒動は思いもよらぬ方向に動く。杢之助の執念の影始末や、いかに。
- 知られざる徳川家康
歴史小説傑作選菊池 仁・編定価:792円(税込み)負けるが勝ち!?
2023年NHK大河ドラマ「どうする家康」ではわからない、
徳川家康の実像! ここでしか味わえない傑作八編を収録!解説:菊地 仁
260年の泰平の世が続く礎を作った徳川家康。天下人となるまでの様々な苦労が伝えられてはいるが、表舞台での活躍の背後には、特異なる家臣たちとの交わりもあった。殿の初陣を待つ困窮侍、御家の倹約を監視した意固地な三河武士、家康に夢を託された〝仕事師〟……。そして、家康の最期、遺した子供たちの末路までを描いた傑作八編を収録。
「知られざる家康」がここに。
【収録作品】
安西篤子「千姫脱出」
井上靖「信康自刃」
鈴木輝一郎「麦飯半次郎の清筥」
滝口康彦「春暗けれど――家康の竹千代時代」
岳宏一郎「胡獱」
津本陽「遠行」
東郷隆「三州寺部城」
南條範夫「幻の百万石」 - 決闘・柳森稲荷
日暮左近事件帖藤井邦夫定価:704円(税込み)まさに壮絶! 大迫力剣戟のシリーズ第十五弾
はぐれ忍びの恐ろしさ、見せてやる!
「殺られる前に殺るしかない……」
倒れていた少女を救った左近は、そのことから命を狙われることに――。
文庫書下ろし公事宿『巴屋』の出入物吟味人・日暮左近は、倒れていた少女を救う。秩父から出てきた少女の代わりに父親捜しをすることになった左近は、江戸を騒がす押し込み強盗の企みに気づく。阻止に動いた左近だったが、命を狙われ窮地に陥る。左近の危機に懇意の秩父忍びたちも合流し、忍び同士の未曾有の闘いが始まった――。ド迫力剣戟溢れるシリーズ第十五弾。