光文社文庫 2月の新刊

(2月15日発売/一部地域をのぞく)

今月の新刊はコチラ

  • BLUE ブルー
    葉真中 顕
    定価:1012円(税込み)

    読書メーター OF THE YEAR2019第1位
    その非道な一家惨殺犯は、得体の知れないモンスター、なのか!?
    児童虐待、子供の貧困、外国人の低賃金労働――
    さまざまな社会問題に斬り込んだ、著者渾身の社会派ミステリー!

    解説:石井千湖

    平成15年に発生した一家殺人事件。最有力容疑者である次女は薬物の過剰摂取のため浴室で死亡。事件は迷宮入りした。時は流れ、平成31年4月、桜ヶ丘署の奥貫綾乃は「多摩ニュータウン男女二人殺害事件」の捜査に加わることに。二つの事件にはつながりが……!? 平成という時代を描きながら、さまざまな社会問題にも斬り込んだ、社会派ミステリーの傑作!

    葉真中 顕(はまなか・あき)

    1976年東京都生まれ。2013年、『ロスト・ケア』で第16回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞し、デビュー。第2作『絶叫』は第36回吉川英治文学新人賞、第68回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)の候補となり、大きな話題を呼ぶ。’19年、『凍てつく太陽』で第21回大藪春彦賞を受賞。そのほかの著書に、『コクーン』『政治的に正しい警察小説』『ブラック・ドック』『そして、海の泡になる』『W県警の悲劇』『灼熱』などがある。


  • エスケープ・トレイン
    熊谷達也
    定価:792円(税込み)

    どこまでも爽やかに駆け抜ける! 新感覚スポーツ小説!!
    登りのきつさに下りの怖さ、風との闘い、チーム戦の駆け引き、根底にある人間ドラマ――
    自転車ロードレースの魅力をリアルに描き出す!

    解説:北上次郎

    小林湊人が所属するエルソレイユ仙台に、梶山浩介が電撃加入することになった。梶山は長年ヨーロッパで活躍し、ツール・ド・フランスにも出場したレジェンドだ。引退も囁かれていたのに、なぜ日本の新参チームに……? 梶山の加入で“天然”な湊人は覚醒できるのか? 疾走感溢れるレースの裏で繰り広げられる人間ドラマの面白さ。傑作スポーツ小説!

    熊谷達也(くまがい・たつや)

    1958年宮城県仙台市生まれ。東京電機大学理工学部数理学科卒業。中学校教員、保険代理店業を経て、’97年『ウエンカムイの爪』で第10回小説すばる新人賞を受賞して作家デビュー。2000年『漂泊の牙』で第19回新田次郎文学賞を受賞。’04年『邂逅の森』で第17回山本周五郎賞、第131回直木賞を史上初のダブル受賞。近著に『リアスの子』『ティーンズ・エッジ・ロックンロール』『浜の甚兵衛』『揺らぐ街』『我は景祐』『鮪立の海』『いつもの明日』『無刑人 芦東山』など。

  • ひとんち 澤村伊智短編集
    澤村伊智
    定価:748円(税込み)

    他人の家とは何かが「ズレて」いる――
    『ぼきわんが、来る』の澤村伊智による、恐怖短編全8編を収録!

    解説:杉江松恋

    友人の香織の家に遊びに行った「わたし」。近況報告するうち、各々の家に伝わる独自のルールの話になり……。(「ひとんち」)「私」は食玩コレクターの柳から、「シュマシラ」という聞いたことのないUMAをモチーフにしたロボットを見せられ……。(「シュマシラ」)ホラー小説の新鋭・澤村伊智による、日常のすぐそばに潜む恐怖を描いた全8編!

    澤村伊智(さわむら・いち)

    1979年大阪府生まれ。2015年「ぼぎわん」(刊行時『ぼぎわんが、来る』に改題)で第22回日本ホラー小説大賞を受賞。’19年「学校は死の匂い」で第72回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞。’20年『ファミリーランド』で第19回センス・オブ・ジェンダー賞特別賞を受賞。近著に『邪教の子』、『怖ガラセ屋サン』など。
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  • 十津川警部 猫と死体はタンゴ鉄道に乗って
    西村京太郎
    定価:682円(税込み)

    下町の「カフェ猫」で起こった放火殺人!!
    消えた猫が握る事件解決の鍵とは?
    十津川警部、京都・丹後へ

    東京・谷中の喫茶店「カフェ猫」が全焼し、店内からオーナーの刺殺体が見つかった。店に通っていた十津川班の西本刑事は、事件直前に猫とともに姿を消したウエイトレスを追い、京都・丹後へ――。大衆演劇の役者だったという被害者の過去に何があったのか? そして消えた猫が握る事件解決の鍵とは? 十津川警部の推理が冴える迫真の長編ミステリー!

    西村京太郎(にしむら・きょうたろう)

    1930年、東京生まれ。数々の職業を経て創作活動に。’63年「歪んだ朝」でオール讀者推理小説新人賞を受賞しデビュー。’65年『天使の傷痕』で第11回江戸川乱歩賞を受賞。’78年にはトラベル・ミステリーブームの先駆けとなる『寝台特急殺人事件』を発表、ベストセラーに。2005年第8回日本ミステリー大賞を受賞。十津川警部シリーズなどのトラベル・ミステリーから社会派推理まで幅広い執筆活動を続け、著作は630冊を超える。

  • 物語の生まれた街角で
    京都文学小景
    大石直紀
    定価:748円(税込み)

    第8回京都本大賞受賞の著者、最新京都ミステリー!

    川端康成、中原中也、尹東柱――京都と縁のある文学を題材に、不思議な出会いに翻弄される人々を描く。不良少年の東柱、彼の名前の由来は戦時中スパイ容疑で投獄された尹東柱だった……。(「東柱と東柱)大学生の秀文は、若かりし頃の曾祖父と笑顔で写真に写る謎の女性の姪孫を訪ねた……。(「「土曜日」のフランソア喫茶室)第八回京都本大賞受賞の著者が紡ぐ、新たな京都ミステリ4編。

    大石 直紀(おおいし・なおき)

    1958年静岡県生まれ。’98年第2回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞した『パレスチナから来た少女』でデビュー。2003年『テロリストが夢見た桜』で第3回小学館文庫小説賞、’06年『オブリビオン~忘却』で第26回横溝正史ミステリ大賞テレビ東京賞、『二十年目の桜疎水』収録の「おばあちゃんといっしょ」で第69回日本推理作家協会賞短編部門、’20年『二十年目の桜疎水』で第8回京都本大賞を受賞。TVや映画のノベライズも多数手がける。近著に『京都一乗寺 美しい書店のある街で』など。

  • しあわせ、探して
    三田千恵
    定価:704円(税込み)

    幸せって、誰が決めるの? 理想の家族って、どんな形?
    ラストの展開は、きっと、あなたを勇気づける!!
    道に迷いそうな大人に贈る、再生の物語!

    母一人子一人で育った真子は、夫・康生の転勤に従い、絵本の出版社を退職し、大分で暮らしている。優しい両親となり、理想の家族を作りたいと思っていた二人は、子どもを待ち望んでいたはずだった。が、ある日声をかけてきた男子高校生・高木と知り合った真子は――
    様々な思いを抱え、自分の本当の幸せに辿り着くまでを描く、巡り会いと再生の物語。

    三田千恵(さんだ・ちえ)

    6月9日生まれのA型。九州出身。『リンドウにさよならを』でエンターブレインえんため大賞優秀賞を受賞し、デビュー。著書に『あの日、恋に落ちなかった君と結婚を』(メゾン文庫)、『太陽のシズク~大好きな君との最低で最高の12ヶ月~』(新潮文庫nex)などがある。

  • ショートショートの宝箱Ⅴ
    光文社文庫編集部 編
    定価:704円(税込み)

    小さな物語だけど可能性は無限大! とびきりの」ショートショート30作!

    シリーズもいよいよ第五弾。れまでも短い物語の大きな可能性をお伝えしてきましたが、今回は、さらに従来のショートショートの枠を超えた作品を多く収録しています。(これってショートショート?)と思う作品もあるかもしれませんが、ショートショートはどこまでも自由なもの。とびきり面白い傑作三〇編、どうぞお楽しみください!

  • 風の証言 増補版
    鬼貫警部事件簿
    鮎川哲也
    定価:968円(税込み)

    巨匠没後20年 名作がいま甦る鬼貫警部&丹那刑事登場!
    日本各地の旅情と巧妙なトリックで魅せる本格長編
    その原案となった中短編を加えたファン待望の増補版

    解説:山前 譲

    井の頭公園に隣接する植物園で、音響機器のエンジニアとバレリーナの惨殺死体が発見された。まったく接点の見えない二人の被害者だったが、岡山、愛知、信州を旅した丹那刑事の地道な捜査から、ある男が容疑者として浮かんできた。だが、彼には一分の隙もない鉄壁のアリバイがあった……。巧緻に組み立てられた犯罪を名探偵・鬼貫警部が丹念に崩していく傑作長編!

    鮎川哲也(あゆかわ・てつや)

    1919年東京生まれ。南満洲鉄道勤務の父に伴い少年時代を大連で過ごす。’43年「婦人画報」の朗読文学募集に佐々木淳子の筆名で書いた掌編「ポロさん」が入選。’49年「宝石」百万円懸賞コンクールに本名(中川透)で応募した『ペトロフ事件』が一等入選。’56年には講談社の「書下し長篇探偵小説全集」の13巻募集に『黒いトランク』が入選。以後、本格物の長短編を数多く発表。’60年に、『憎悪の化石』と『黒い白鳥』で日本探偵作家クラブ賞(現・日本推理作家協会賞)を受賞。’90年から発足した東京創元社主催の鮎川哲也賞、’93年から始まった光文社文庫の『本格推理』にて多くの新人を発掘。2002年9月24日死去。ミステリー界に遺した功績をたたえ、翌年日本ミステリー文学大賞特別賞が贈られた。

  • 黒い手帳
    探偵くらぶ
    久生十蘭 日下三蔵・編
    定価:1100円(税込み)

    絡みつく人間模様 絡み合う人間心理
    奇想天外なミステリ世界!

    解説:日下三蔵

    男は父の命令でイギリスに留学し、巴里に移ったところで陸軍士官と決闘する羽目になる。撃たれた顔は異様な有様となった。帰国後、湯治に訪れた箱根で出会った少女に一目惚れするが、その思いを隠して結婚したために、二人の気持ちはすれ違ったまま。ついには――。(「湖畔」)多彩なジャンルに縦横無尽の活躍を見せた作家の、奇想天外なミステリ作品集が登場!

    久生十蘭(ひさお・じゅうらん)

    1902(明治35)年北海道生まれ。東京の聖学院中学中退後、故郷に戻って函館新聞社に入社。’28(昭和3)年、新聞社を退社して上京し、岸田國士に師事。翌年、演劇研究のためにパリに渡り、パリ市立技芸学校で学ぶ。’33年、同校を卒業して帰国。同郷の後輩の水谷準が編集長を務める「新青年」に翻訳、ユーモア小説、著名人インタビューなどを寄稿。’36年のミステリ長篇『金狼』から久生十蘭のペンネームを主に使用する。時代ミステリ『顎十郎捕物帳』『平賀源内捕物帳』、長篇『魔都』『キャラコさん』『十字街』『真説・鉄仮面』、中・短篇「湖畔」「黒い手帳」「地底獣国」「ハムレット」「予言」など作品多数。’52年 「鈴木主水」で第26回直木賞を受賞。’55年、吉田健一の英訳した「母子像」でニューヨーク・ヘラルド・トリビューン紙主催の第2回国際短篇小説コンクール第一席に入選。’57年10月、食道癌のため死去。

  • 一輪の花
    夜叉萬同心
    辻堂 魁
    定価:726円(税込み)

    やくざとも、木っ端とも。名を捨て地獄を生きる男たちがすれちがう。
    品川宿を舞台に、ここに咲き誇る男一匹。

    夜叉萬と恐れられ、また揶揄される北町の隠密廻り同心・萬七蔵。品川宿の旅籠・島本が押し込みに遭い、主らが殺害された事件の探索を任される。夫亡き後、島本を守る女将に次なる魔の手が伸びようとしていた。島本には、相州から来た馬喰の権三という男が泊っていたのだが――。品川宿の風景の中で、男女の人生の一瞬が交差する。情感溢れる傑作シリーズ最新作。

    辻堂 魁(つじどう・かい)

    1948年高知県生まれ。早稲田大学文学部卒業後、出版社に勤務。退職後、本格的に執筆業に入る。 江戸情緒、人の情、そして迫真の剣戟あふれる作風には定評があり、人気沸騰中の作家である。 著作に「読売屋 天一郎」「夜叉萬同心」シリーズ(ともに光文社文庫)、『落暉(ゆうひ)に燃ゆる 大岡裁き再吟味』(講談社文庫)、「仕舞屋侍」「疾風の義賊」シリーズ(徳間文庫)、「刃鉄の人」シリーズ(角川文庫)、「天神小五郎 人情剣」(ハルキ文庫)、「花川戸町自身番日記」「日暮し同心始末帖」、NHKで連続ドラマ・正月時代劇として映像化された「風の市兵衛」シリーズ(以上、祥伝社文庫)などがある。単行本『介錯人』『黙(しじま)』(光文社刊)が大好評発売中。

  • 故郷がえり 決定版
    研ぎ師人情始末(十五)
    稲葉 稔
    定価:726円(税込み)

    「小さな幸せをつかむのも人生だ」――
    「剣客研ぎ師」の荒金菊之助から従兄弟の町奉行所同心・横山秀蔵の依頼を受け、小料理屋の主夫婦殺しの下手人探しに八王子に向かうが……。
    大好評シリーズ、感動の堂々完結!

    剣客研ぎ師の荒金菊之助は、従兄弟で南町奉行所臨時廻り同心・横山秀蔵の頼みで、小料理屋の主夫婦殺しの下手人を追い、八王子へ向かう。しかし、道中では府中を仕切る博徒の面倒事にも巻き込まれ、たどり着けない。ようやく着いた八王子で菊之助を待っていたのは――
    これ以上ない迫力の死闘が繰り広げられる稲葉稔の代表的シリーズ決定版、ついに感動の最終巻。

    稲葉 稔(いなば・みのる)

    1955年、熊本県生まれ。脚本家、放送作家などを経て、’94年作家デビュー。著書に決定版として刊行されている「研ぎ師人情始末」シリーズ、「剣客船頭」「隠密船頭」シリーズ(光文社文庫)を始め、「浪人奉行」シリーズ(双葉文庫)、「喜連川の風」「大河の剣」シリーズ(角川文庫)、「怪盗鼠小僧推参」シリーズ(幻冬舎時代小説文庫)、「武士の流儀」シリーズ(文春文庫)などがある。2020年、光文社文庫から刊行している「隠密船頭」シリーズが第9回日本歴史時代作家協会賞文庫書き下ろしシリーズ賞を受賞した。丁寧でわかりやすい内容に加えて、胸を衝く物語には定評がある。

  • 鵺退治の宴
    闇御庭番(九)
    早見 俊
    定価:770円(税込み)

    公儀の政を乱す、「鵺」の一党、暗躍。
    京から来た姫を守れ。闇御庭番、妖術に翻弄さる!
    史実を巧みに取り入れた人気シリーズ、絶好調第九弾!

    闇御庭番菅沼外記は、水戸藩主徳川斉昭から老中水野忠邦の推し進める上知令に関する探索を依頼された。上知令は海防政策の要、その成否が水野の改革と権力の行方を左右する重要な政策なのだ。そんな中、帝の御落胤という姫・雛子が江戸にやってきた。上知令を巡り、雛子を利用し朝廷を味方につけようとする者らの暗躍が始まる。史実に着想を得たシリーズ、佳境へ。

    早見 俊(はやみ・しゅん)

    1961年、岐阜県岐阜市に生まれる。法政大学経営学部卒。会社員を経て作家活動に入る。「居眠り同心 影御用」(二見時代小説文庫)、「佃島用心棒日誌」(角川文庫)両シリーズで、第6回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞。『うつけ世に立つ 岐阜信長譜』(徳間文庫)にて、第23回中山義秀文学賞にノミネート。その他の著書に『女忍び 明智光秀くノ一帖』(実業之日本社文庫)、『円也党、奔る 光秀の忍び』(徳間文庫)、『魔王の黒幕 信長と光秀』「御蔵入改事件帳」シリーズ(以上、中公文庫)、「陽だまり翔馬平学記」シリーズ(小学館文庫)、「密命将軍 松平通春」「最強同心 剣之介」シリーズ(以上、コスミック・時代文庫)、「椿平九郎 留守居秘録」シリーズ(二見時代小説文庫)など多数。