光文社文庫 4月の新刊

(4月12日発売/一部地域をのぞく)

今月の新刊はコチラ

  • 三毛猫ホームズの懸賞金
    赤川次郎
    定価:770円(税込み)

    通勤バスでの無差別殺人&パーティで毒殺された人気歌手
    ふたつの事件をつなぐ闇とは?

    解説:山前 譲

    会社員の男がバスの中で刺されて殺される。男は死の直前に「俺は狙われている」と言い残していた。一方、かつて一曲ヒットしたものの、今は売れていない歌手・百瀬太朗が出演するパーティで人気歌手の辻村涼が毒殺される。百瀬のマネージャー・立木ルミ子の元には「百瀬が歌に手を抜いたら殺す」という脅迫メールが届いていた。一見、関係がなさそうな二つの事件を結ぶものとは? 片山刑事と妹・晴美、ホームズが現代社会に密かに巣食う不条理難事件に挑む!
    国民的大人気シリーズ第54弾!

    赤川次郎(あかがわ・じろう)

    1948年福岡県生まれ。『幽霊列車』で第15回オール讀物推理小説新人賞、『悪魔に捧げるレクイエム』で第7回角川小説賞を受賞。著作は610冊を超え、ミステリー小説を中心に、その創作活動は多岐にわたる。2005年、第9回日本ミステリー文学大賞を受賞。空前の大ヒット作にして、著者の代表作でもある「三毛猫ホームズ」シリーズは、本作で54作に。

  • 恋愛未満
    篠田節子
    定価:770円(税込み)

    忘れたと思っていても、心は恋の“温度”を覚えている。
    乾いた日常を潤す短編小説集。

    解説:東 直子

    家事や子育て、介護、仕事……。“日常”以外への興味が薄らぐ毎日に、突如、心をさざめかす存在が現れ――。ちょっとダメな50がらみのイケメン独身男を巡る凸凹な恋愛譚『アリス』『説教師』、妻を脅かす夫の女友達をめぐる物語『マドンナのテーブル』ほか、恋愛感情とも友情とも違う、だけど“恋”のざわつきをよみがえらせる、いくつになっても変わらない女子の心の機微を描く短編集。

    篠田節子(しのだ・せつこ)

    1955年、東京都生まれ。’90年「絹の変容」で小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。‘97年『ゴサインタン』で第10回山本周五郎賞、『女たちのジハード』で第117回直木三十五賞、2009年『仮想儀礼』で第22回柴田錬三郎賞、’11年『スターバト・マーテル』で芸術選奨文部科学大臣賞、’15年『インドクリスタル』で第10回中央公論文芸賞、’19年『鏡の背面』で第53回吉川英治文学賞を受賞。著書に『冬の光』『竜と流木』『銀婚式』『肖像彫刻家』『セカンドチャンス』など多数。

  • Dm
    しおさい楽器店ストーリー
    喜多嶋隆
    定価:858円(税込み)

    奇跡のコラボレーションが実現!
    あの流葉爽太郎が帰ってきた!
    海を渡る風のように爽やかな青春音楽小説!
    文庫書下ろし

    巻末エッセイ:名智 理

    哲也がギターを担当する山崎唯のメジャー・デビューが近づいていた。そんな彼女のニューヨークでの演奏仲間で男友達のジムが日本にやってくる。ジムは七十代のバーボン・メーカーの経営者で、日本での広告キャンペーンを計画していた。企画が難航する中、哲也は「伝説的CFディレクター」のもとへと向かう――。男たちの想いが重なった先に奇跡は訪れるのか!?

    喜多嶋隆(きたじま・たかし)

    明治大学卒業。コピー・ライター、CFディレクターを経て、第36回小説現代新人賞を受賞してデビュー。センス光る文体とスピード感あるストーリー運びで、独特の「喜多嶋ワールド」を生み出し、多くの熱烈なファンを獲得している。CMディレクターを主人公とした流葉爽太郎シリーズをはじめ、著書多数。

  • 凡人田中圭史の大災難
    江上 剛
    定価:770円(税込み)

    平凡に会社員人生を終いたかっただけなのに……
    ヘタな義憤と親切、ケガのもと!?
    文庫書下ろし

    田中圭史は64歳。メガバンク・みずなみ銀行のOBで、55歳で転籍した関連会社勤めもあと1年、つつがなく終わるはずだった。しかし、大学の同窓同ゼミで五菱銀行へ就職、合併後のみずなみ銀行で出世した中村が、田中の勤める会社の社長に就任したことから、田中の人生の歯車が狂い始める。「平凡」「無風」すら許されず、荒波には翻弄されるしか術がないサラリーマン人生の晩年を笑いとペーソスで描く。会社組織を知り尽くした著者だからこそ書けたサラリーマン晩年の実相がここに!!

    江上 剛(えがみ・ごう)

    1954年兵庫県生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒。第一勧業銀行(現・みずほ銀行)に入行し、人事部や広報部、各支店長を歴任。’97年の第一勧銀総会屋事件では解決に尽力。事件を題材にした映画『金融腐食列島呪縛』のモデルになった。銀行業務の傍ら、2002年に『非情銀行』で作家デビュー。’03年に銀行を辞め、執筆に専念。テレビ・コメンテーターとしても活躍。

  • Jミステリー2023 SPRING
    東野圭吾/近藤史恵/真梨幸子/白井智之/阿津川辰海/結城真一郎
    定価:1320円(税込み)

    きらめく日本のミステリーの粋。
    今、読みたい執筆陣が揃い立つ!
    文庫書下ろし

    なぜ、ミステリーはこれほどまでに魅力的なのか。その答えがここにあります。東野圭吾、近藤史恵、真梨幸子、白井智之、阿津川辰海、結城真一郎。名手たちの見逃せない新作書き下ろしを収録!唯一無二のアンソロジー、待望の第三弾。

  • しんきらり
    やまだ紫
    定価:880円(税込み)

    「自分を手に入れた。なんて大きな開放だろう」
    やまだ紫の名作漫画、文庫で登場!

    解説:トミヤマユキコ

    山川ちはるは、会社勤めの夫と二人の娘と暮らす専業主婦だ。他人から見たら平凡かもしれない、子育てと家事に追われる毎日の中で、ちはるは様々な思いを抱き、感動している。子供の成長に驚き、夫の無理解に震え、そしてやがて自分自身を発見する――。雑誌「ガロ」で連載、主人公の精神を瑞々しく描き出し、読者からの強い共感を得て読み継がれてきた感動の名作。

    やまだ紫(やまだ・むらさき)

    1948年、東京都世田谷区生まれ。’69年「COM」5月号『ひだり手の…』でデビュー、以後同誌に精力的に作品を発表。’71年『ああせけんさま』が「ガロ」2月号に入選、翌年には『風の吹く頃』で「ビッグコミック賞」佳作入選。女性漫画家の先駆けとして高い評価を受ける。結婚と出産・育児のために休筆、’78年に復帰後は多方面に精力的に作品を発表。2006年度から京都精華大学マンガ学部教授に就任。2009年逝去。作品に『性悪猫』『ゆらりうす色』『Blue sky』『愛のかたち』など多数。

  • りゅうおう 決定版
    吉原裏同心 (25)
    佐伯泰英
    定価:792円(税込み)

    吉原で全盛を誇る太夫薄墨が、涙の花魁道中へ!
    幹次郎らの運命が大きく動く、決定的な一冊。

    吉原会所を嶋村澄乃と名乗る武家の娘が訪れた。裏同心として働きたいと言う澄乃に、一同は驚く。そんな中、全盛を誇る薄墨太夫に身請け話が持ち上がり、薄墨の馴染客である札差伊勢亀の隠居半右衛門が病に臥せったとの報が届く。裏同心神守幹次郎は半右衛門の療養所を見舞い、ある重要な書状を託される。そして薄墨は、思いがけない運命に導かれることになる。

    佐伯泰英(さえき・やすひで)

    1942年北九州市生まれ。闘牛カメラマンとして海外で活躍後、主にノンフィクション作品を発表する。’99年初の時代小説「密命」シリーズを手始めに、次々と時代小説を発表。文庫書下ろし作品のみで累計6500万部突破の快挙を成し遂げる。大好評の「吉原裏同心」「夏目影二郎始末旅」シリーズ(小社刊)の他、2019年に映画化された「居眠り磐音」、「酔いどれ小籐次」「新・酔いどれ小籐次」「空也十番勝負」「照降町四季」「交代寄合伊那衆異聞」「古着屋総兵衛影始末」「新・古着屋総兵衛」「鎌倉河岸捕物控」などの各シリーズで幅広い読者層から支持を得ている。
    佐伯泰英ウェブサイト

  • 旅立ちぬ 決定版
    吉原裏同心 (26)
    佐伯泰英
    定価:792円(税込み)

    運命の三人、新しい旅路へ。
    古都鎌倉に待ち受けるものとは?

    花魁・薄墨太夫に驚きの運命が訪れた。幹次郎と汀女、薄墨改め加門麻は、思いがけぬ新しい生活を始めたのだった。一方吉原では、三浦屋の新造桜季の様子がおかしいことに気づいた幹次郎が周囲を探る。そして幼い頃に母と訪ねた地を再訪したいと願う麻に応え、幹次郎らは鎌倉へ向かう。道中に襲う困難の末に辿りついた鎌倉で、麻は亡き母の思いに巡り合う――

    佐伯泰英(さえき・やすひで)

    1942年北九州市生まれ。闘牛カメラマンとして海外で活躍後、主にノンフィクション作品を発表する。’99年初の時代小説「密命」シリーズを手始めに、次々と時代小説を発表。文庫書下ろし作品のみで累計6500万部突破の快挙を成し遂げる。大好評の「吉原裏同心」「夏目影二郎始末旅」シリーズ(小社刊)の他、2019年に映画化された「居眠り磐音」、「酔いどれ小籐次」「新・酔いどれ小籐次」「空也十番勝負」「照降町四季」「交代寄合伊那衆異聞」「古着屋総兵衛影始末」「新・古着屋総兵衛」「鎌倉河岸捕物控」などの各シリーズで幅広い読者層から支持を得ている。
    佐伯泰英ウェブサイト

  • 初心
    鬼役(三十三)
    坂岡 真
    定価:726円(税込み)

    シリーズ累計210万部突破!
    超人気シリーズ「鬼役」、1年ぶり最新刊!
    進むも地獄、進まぬも地獄
    家督を継いだ息子・卯三郎に初密命が下った。影鬼となった父・蔵人介も訝る不審な「裏御用」の中身とは――
    文庫書下ろし

    将軍家毒味役を養子の卯三郎に譲り、「影鬼」となった矢背蔵人介。卯三郎に初めて「裏御用」を命じる老中の阿部伊勢守から命じられた。密命は卯三郎の役目と突き放していた蔵人介だが、的とされている「奸臣」の普請下奉行・菅沼弥兵衛に悪評はまったく聞こえてこない。しかも、蔵人介の義弟・綾辻市之進の幼馴染みでもあり、さっそく真相の追及に乗り出したのだが……。新たな時代に突入した超人気シリーズ第三十三弾。

    坂岡真(さかおか・しん)

    1961年、新潟県生まれ。11年の会社勤めを経て文筆の世界へ。花鳥風月を醸し出す筆致の時代小説を描く。作品の質の高さには定評があり、「鬼役」シリーズは累計200万部を超える大ヒットシリーズとなった。ほかに主なシリーズとして、「鬼役伝」「ひなげし雨竜剣」(光文社文庫)、「帳尻屋始末」、「帳尻屋仕置」、「照れ降れ長屋風聞帖」、「はぐれ又兵衛例繰控」、「あっぱれ毬谷慎十郎」「十手長屋物語」、「うぽっぽ同心十手裁き」「うぽっぽ同心十手綴り」「うぽっぽ同心終活指南」、「死ぬがよく候」、「のうらく侍御用箱」「新・のうらく侍」、「火盗改しノ字組」などがあり、ほかの作品に『一分』(光文社)、『絶局』(小学館)などがある。いま、時代小説界を引っ張る作家のひとりである。

  • ふるさとの海
    日本橋牡丹堂 菓子ばなし(十一)
    中島久枝
    定価:704円(税込み)

    とびきりの季節の菓子と人情と
    伊佐との初めての里帰り
    ふるさとの鎌倉で出会う意外な人物とは――
    文庫書下ろし

    藪入りの休みに、小萩は伊佐と夫婦になって初めて鎌倉に里帰りした。地元の幸で歓待される賑やかな日々。そんな中、大仏見物で寄った茶店で、伊佐が梅の干菓子に目を留める。華やかでかわいらしい紅花色。それは、勝代に見世を乗っ取られて江戸から姿を消した伊勢松坂の松兵衛が作った菓子だった――。季節の菓子と人情にほっこりする大好評シリーズ第十一弾。

    中島久枝 (なかしま・ひさえ)

    フードライターとして全国のおいしいお店や素敵な人々をたずね、歴史や文化とともに新聞や雑誌に紹介。著書に『和菓子 人と土地と歴史をたずねる』(柴田書店)ほか。2013年、『日乃出が走る一浜風屋菓子話』でポプラ社小説新人賞特別賞を受賞。シリーズは3巻まで刊行している。他の小説作品に「お宿如月庵へようこそ」シリーズ(ポプラ文庫)、「一膳めし屋丸九」シリーズ(ハルキ文庫)などがある。

  • 晴や、開店
    人情おはる四季料理
    倉阪鬼一郎
    定価:726円(税込み)

    もと町同心が愛妻とともに開いた料理屋は――
    読むとおなかがすき、心あたたまる、
    ほっこり屋、開店!

    もと町同心だった優之進は、妻のおはると料理屋を開いた。日本橋と京橋の間、大鋸町の裏通り。柑子色ののれんが目印だ。有能な同心だった優之進だが、仕事のいざこざで起こった不幸な出来事から、町人として生きていくことを決心したのだ。かつての上役、職人衆から老舗のご隠居まで、常連客も増えて――。江戸の季節の料理と人情にほっこりするシリーズ第一弾!

    倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう)

    1960年三重県生まれ。早稲田大学大学院中退。草創期の幻想文学会に参加。’87年『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。その後、ブランクを経て、’97年『百鬼調の夜』で本格デビュー。幻想小説からホラー、ミステリー、時代小説まで幅広いジャンルで独創的な作品を発表し続け、俳句や翻訳も手がける。数多くの時代小説のシリーズ作品を持つ。

  • 織田一
    丹羽五郎左長秀の記 (『織田一の男、丹羽長秀』改題)
    佐々木 功
    定価:792円(税込み)

    わしのことは、書くなよ。
    織田信長死す!
    本能寺の変がもたらした大混乱のなか、織田一の者と謳われた丹羽長秀は何を思い、何を為すのか?
    「信長公記」の著者・太田牛一の視点で描いた戦国秘史!

    解説:細谷正光

    「織田信長公死す」――本能寺が燃え落ち、織田家中の誰もが右往左往するなか、「織田一の男」と謳われた丹羽長秀は何を思い、何を為すのか? 山崎の合戦、清洲会議、賤ヶ岳の戦い、小牧・長久手の戦い――歴史の転換点で長秀が見せた不可解な言動の裏には、未来を見据えた深謀遠慮があった。「信長公記」の著者、太田牛一の視点から描かれた戦国秘史!

    佐々木功(ささき・こう)

    大分県大分市出身。早稲田大学第一文学部卒業。織田四天王の一人と言われながらも謎の多い滝川一益に光を当てた『乱世をゆけ 織田の徒花、滝川一益』で、第9回角川春樹小説賞を受賞し、デビュー。猛将や智将など、戦国の世の男たちを魅力的に描くことを得意とする。著書に『慶次郎、北へ 新会津陣物語』『家康の猛き者たち 三方ヶ原合戦録』『天下一のへりくつ者』『真田の兵ども』『たらしの城』がある。

  • かわがらす
    介錯人別所龍玄始末 (『介錯人』改題)
    辻堂 かい
    定価:792円(税込み)

    罪人の首を斬る凄腕の浪人、その静かで壮絶な生き様を描き切る。
    大反響続々の傑作シリーズ、4カ月連続刊行第2弾!

    牢屋敷の首打役と刀の試し斬り御用を生業にする浪人、別所龍玄二十二歳。武家からの依頼を受け切腹の介錯を務めることもある。剣術において天稟の才を持ち、刀一本で首打ちに臨む凄腕の龍玄、その真の姿を知る者は少ない。太平の世、罪と不条理、生と死の狭間にあって、江戸の市井を気高く生きた一人の侍の姿を描き出す。静かな感動を呼ぶ傑作シリーズ第二作。

    辻堂 魁(つじどう・かい)

    1948年高知県生まれ。早稲田大学文学部卒業後、出版社に勤務。退職後、本格的に執筆業に入る。江戸情緒、人の情、そして迫真の剣戟あふれる作風には定評があり、人気沸騰中の作家である。著作に「読売屋 天一郎」「夜叉萬同心」シリーズ(ともに光文社文庫)、「大岡裁き再吟味」シリーズ(講談社文庫)、「仕舞屋侍」「疾風の義賊」シリーズ(徳間文庫)、「刃鉄の人」シリーズ(角川文庫)、「天神小五郎 人情剣」(ハルキ文庫)、「花川戸町自身番日記」「日暮し同心始末帖」、NHKで連続ドラマ・正月時代劇として映像化された「風の市兵衛」シリーズ(以上、祥伝社文庫)などがある。

  • 48KNIHGHTS(フォーティーエイト・ナイツ)
    もうひとつの忠臣蔵(『いとまの雪』改題)
    伊集院 静
    定価:968円(税込み)

    忠臣蔵は世界最高の騎士道物語だ
    何故こうも平然と命を捨て死を迎えられるのか――
    四十七士が命を賭した復讐劇の陰に大石内蔵助を支えた「もう一人の忠臣」がいた!
    集院静が魂を注ぎ新たな視点で描き切る初の時代小説。

    解説:池上冬樹

    忠臣蔵は世界最高の騎士道物語だ――。元禄十四年、赤穂藩主・浅野内匠頭は吉良上野介に対し刃傷、即日切腹の裁定が下る。仇討ちかお家再興か。未曾有の事態のなか、家老・大石良雄の決意は“君、辱められし時は、臣死す”。すでに一命を賭す覚悟だった。良雄を陰で支える“四十八番目の志士”とは!? 史上名高い四十七士の復讐劇を新たな視点で描き切る歴史巨編!

    伊集院静(いじゅういん・しずか)

    1950年山口県防府市生まれ。立教大学文学部卒業。’81年短編小説「皐月」でデビュー。’91年『乳房』で吉川英治文学新人賞、’92年『受け月』で直木賞、’94年『機関車先生』で柴田錬三郎賞、2002年『ごろごろ』で吉川英治文学賞をそれぞれ受賞。’16年には紫綬褒章を受章。『日傘を差す女』『琥珀の夢』『愚者よ、お前がいなくなって淋しくてたまらない』『ミチクサ先生』、エッセイ集『大人への手順』、「大人の流儀」シリーズなど、著書多数。本書は著者初の時代小説作品。