光文社文庫 5月の新刊

(5月10日発売/一部地域をのぞく)

今月の新刊はコチラ

  • 三人の悪党
    きんぴか①完本
    浅田次郎
    定価:858円(税込み)

    笑いと涙と爽快感溢れる至高の傑作!
    ヤクザ・自衛官・元大蔵官僚と三つ揃いの大悪党たちは、伝説の刑事の下でどんな大立ち回りをするのか――
    浅田次郎のデビュー作にして最高のコメディ
    抱腹絶倒
    累計100万部の大ベストセラー、完本で登場

    解説:小林恭二(再録)

    敵対する組の親分を殺し、十三年余りの刑期を終えて出所した、ピストルの健太、通称〝ピスケン〟こと阪口健太。自衛隊の湾岸派兵に反対し単身クーデターを起こし、自殺未遂した〝軍曹〟こと大河原勲。大物政治家の収賄の罪を被った大蔵官僚出身の元政治家秘書〝ヒデさん〟こと広橋秀彦。個性的すぎるこの三人が奇妙な縁でタッグを組み、彼らを陥れた巨悪に挑む。「悪漢小説の金字塔」決定版!

    浅田次郎(あさだ・じろう)

    1951年東京生まれ。95年『地下鉄(メトロ)に乗って』で吉川英治文学新人賞、97年『鉄道員(ぽっぽや)』で直木賞、2000年『壬生義士伝』で柴田錬三郎賞、06年『お腹召しませ』で中央公論文芸賞・司馬遼太郎賞、08年『中原の虹』で吉川英治文学賞、10年『終わらざる夏』で毎日出版文化賞、16年『帰郷』で大佛次郎賞を受賞。『蒼穹の昴』『プリズンホテル』などのシリーズでも多くの読者を魅了している。2015年紫綬褒章受章、2019年菊池寛賞、2020年日本歴史時代作家協会功労賞受賞。日本ペンクラブ第16代会長。この作品「きんぴか」は、著者の実質的デビュー作である。他の著書に『見知らぬ妻へ』『月下の恋人』などがある。

  • 血まみれのマリア
    きんぴか②完本
    浅田次郎
    定価:858円(税込み)

    笑いと涙と爽快感溢れる至高の傑作!
    ヤクザが恋に落ちた⁉
    それぞれの古巣で大暴れした三人の悪党に災難が――
    浅田次郎のデビュー作にして最高のコメディ
    涙腺崩壊
    累計100万部の大傑作、「完本」で登場

    解説:朝山 実(再録)

    〝ピスケン〟こと阪口健太、〝軍曹〟こと大河原勲、〝ヒデさん〟こと元大蔵官僚の広橋秀彦は、銀座の砦で静かな毎日を過ごしていた。と、ピスケンは突如、警察のターゲットになり、ヒデさんは世紀の疑獄スクープをした知人のジャーナリストに異変が。三人の悪党に降りかかる難題。そこで彼らは想像を絶する行動に。著者のデビュー作にして最高のコメディ、ますます快調の第二弾。

    浅田次郎(あさだ・じろう)

    1951年東京生まれ。95年『地下鉄(メトロ)に乗って』で吉川英治文学新人賞、97年『鉄道員(ぽっぽや)』で直木賞、2000年『壬生義士伝』で柴田錬三郎賞、06年『お腹召しませ』で中央公論文芸賞・司馬遼太郎賞、08年『中原の虹』で吉川英治文学賞、10年『終わらざる夏』で毎日出版文化賞、16年『帰郷』で大佛次郎賞を受賞。『蒼穹の昴』『プリズンホテル』などのシリーズでも多くの読者を魅了している。2015年紫綬褒章受章、2019年菊池寛賞、2020年日本歴史時代作家協会功労賞受賞。日本ペンクラブ第16代会長。この作品「きんぴか」は、著者の実質的デビュー作である。他の著書に『見知らぬ妻へ』『月下の恋人』などがある。

  • 真夜中の喝采
    きんぴか③完本
    浅田次郎
    定価:858円(税込み)

    笑いと涙と爽快感溢れる至高の傑作!
    こいつらが仇討!?
    ついに感動の第三巻! この巻を読まずして、「きんぴか」を読んだとは言えない!
    浅田次郎のデビュー作にして最高のコメディ
    有終之美
    累計100万部の大ベストセラー、完本で登場

    解説:篠田節子(再録)

    〝ヒデさん〟こと元大蔵官僚の広橋秀彦を「あなたは私のライフワークだった」と慕い、大疑獄事件をスクープしたジャーナリストの草壁明夫が殺された。三人の悪党のうち〝ピスケン〟阪口健太、〝軍曹〟大河原勲は、持ち前の度胸、体力を使い独自に動き出したが、広橋が選んだ行動とは――。そして、三人についに別れが訪れる。
    「きんぴか劇場」終演で、感動に包まれる第三巻!

    浅田次郎(あさだ・じろう)

    1951年東京生まれ。95年『地下鉄(メトロ)に乗って』で吉川英治文学新人賞、97年『鉄道員(ぽっぽや)』で直木賞、2000年『壬生義士伝』で柴田錬三郎賞、06年『お腹召しませ』で中央公論文芸賞・司馬遼太郎賞、08年『中原の虹』で吉川英治文学賞、10年『終わらざる夏』で毎日出版文化賞、16年『帰郷』で大佛次郎賞を受賞。『蒼穹の昴』『プリズンホテル』などのシリーズでも多くの読者を魅了している。2015年紫綬褒章受章、2019年菊池寛賞、2020年日本歴史時代作家協会功労賞受賞。日本ペンクラブ第16代会長。この作品「きんぴか」は、著者の実質的デビュー作である。他の著書に『見知らぬ妻へ』『月下の恋人』などがある。

  • 図書館の子
    佐々木譲
    定価:770円(税込み)

    時の旅人タイムトラベラーたちを巡る六つの物語
    時とたたかい、時に翻弄ほんろうされ――
    時空を超えた彼らを待ち受ける数奇な運命とは!?

    解説:杉江松恋

    猛吹雪の夜、図書館に少年がひとり取り残された。暖房機が壊れ、極寒の館内。突然現れた謎の男は少年を救い、やがて大切なことを伝え始めた――。(表題作)
    一九三一年の満洲。大連のダンスホールで働く千春は、内地からの旅行者らしき青年に恋をする。彼には、胸に秘めた危険な計画があるようなのだが……。(「傷心列車」)
    時を旅する者たちの数奇な運命を描く全六編。

    佐々木 譲(ささき・じょう)

    1950(昭和25)年、北海道生まれ。広告代理店、自動車メーカー勤務を経て、79年に『鉄騎兵、跳んだ』でオール讀物新人賞受賞。90年、『エトロフ 発緊急電』で日本推理作家協会賞、山本周五郎賞、日本冒険小説協会大賞を受賞。2002年、『武揚伝』で新田次郎文学賞を受賞。また、2010年には『廃 墟に乞う』で直木三十五賞を受賞した。

  • 流星さがし
    柴田よしき
    定価:770円(税込み)

    ときには世間に石を投げられてもあなたの味方になります
    新米弁護士・成瀬歌義、悩み迷いながら奮闘中!

    京都の人権派弁護士事務所から東京の大手法律事務所に移籍してきた新米弁護士・成瀬歌義。武者修行と意気込んでいたが、勝手の違うことばかりで、熱意は空回り。依頼人には嫌われ、挙げ句の果てに先輩弁護士からは関西弁がよくない、とまで言われてしまう。持ち込まれる案件も一風変わったものばかりで、四苦八苦する歌義だったが……。
    青年弁護士の奮闘と葛藤、そして成長を描く爽やか青春ミステリー。

    柴田よしき(しばた・よしき)

    東京生まれ。青山学院大学文学部卒。1995年『RIKO-女神の永遠』で第15回横溝正史賞を受賞してデビュー。「猫探偵 正太郎」シリーズ、『激流』、「お勝手のあん」シリーズなどがベストセラーに。警察小説、本格ミステリ、伝奇ロマン、恋愛サスペンスなど多彩な作品を手がけ、幅広い読者層に支持されている。

  • 軽井沢迷宮 須美ちゃんは名探偵!?
    浅見光彦シリーズ番外
    内田康夫財団事務局
    定価:770円(税込み)

    「この言葉の謎を解き明かしていただきたいんです!」
    須美ちゃんに託されたのは、亡き母が残した“謎”
    浅見光彦も予測不可能! 軽井沢ではまさかの遭遇も!?
    みんなが笑顔になる、心温まるミステリー、待望の第三弾にして長編小説登場!
    文庫書下ろし

    小松原育代に誘われて、商店街でもらったチラシに書かれていたクイズに挑戦した須美ちゃんこと吉田須美子。浅見光彦からのヒントもあり、見事正解、賞品であるバスツアーに当選する。目的地である軽井沢に向かう車内では、新たな問題が提示され、「謎解き旅行」が始まった!新緑の軽井沢を舞台に、須美ちゃんが難問に知恵を絞る、シリーズ初の長編小説が登場です!


  • 毒蜜
    首都封鎖
    南 英男
    定価:858円(税込み)

    シリーズ累計90万部突破!3カ月連続書下ろし第3弾!
    国会議事堂、首相官邸、都庁爆破――
    東京、大パニック 大罪人を許すな!
    東京のインフラが機能不全に。始末屋・多門剛、どう動く――
    文庫書下ろし

    解説:永田勝久

    揉め事始末屋の多門剛は、相棒の調査員から法律事務所の所長が命を狙われていると調査を頼まれる。多門の調べで、外国からの難民たちを食い物にする組織の存在が浮かび上がった。そして、首相官邸、都庁に自爆ドローンが襲来、前代未聞の爆破テロが続発することに。テロの首謀者の目的とは――。大人気ハードサスペンスシリーズ、度肝を抜くスケールの最終巻第十二弾。

    南英男(みなみ・ひでお)

    1944年、東京都生まれ。明治大学卒業後、雑誌編集者を経て青春ハードボイルド小説などを執筆して人気を博す。‘85年『街に棲む野獣』以降、ハードサスペンスに取り組む。ベストセラーになった「強請屋稼業」シリーズ、「毒蜜」シリーズ、「姉御刑事」シリーズなど全著作合計が2300万部を突破した。

  • ヴァケーション
    異形コレクションLV
    井上雅彦(監修・著)
    定価:1210円(税込み)

    全篇新作書下ろし!
    〈非日常〉の時間にこそ幻想怪奇の扉が開く――
    怖ろしき〈休暇〉を巡る傑作十五編!

    〈収録作品〉
    井上雅彦   あの幻の輝きは
    宇佐美まこと 田休み
    空木春宵   双葩ふたひらの花
    王谷 晶    声の中の楽園
    最東対地   ジャイブがいなくなった
    澤村伊智   くびる または或るバスツアーにまつわる五つの怪談
    篠たまき   記憶の種壺
    柴田勝家   ファインマンポイント
    斜線堂有紀  デウス・エクス・セラピー
    田中哲弥   サグラダ・ファミリア
    津久井五月  観闇客ダークツーリストのまなざし
    新名 智     今頃、わが家では
    平山夢明   休暇刑――或いはライカ、もしくはチンプの下位存在としての体験。
    牧野 修     オシラサマ逃避行
    花公園    島の幽霊

    井上雅彦(いのうえ・まさひこ)

    1960(昭和35)年、東京生れ。明治大学商学部卒。学生時代から文学賞の懸賞金稼ぎを続け、1983年「よけいなものが」の星新一ショートショートコンテスト優秀作受賞をきっかけにデビュー。幾つもの受賞作を収録した短編集『異形博覧会』で注目される。主な著書に、『夜会 吸血鬼作品集』、『四角い魔術師』などの短篇集(ショートショートを多く含む)、『夜の欧羅巴』などのダークファンタジー、『竹馬男の犯罪』に代表される幻想ミステリなど、さまざまなジャンルに渡って、ファンタスティックなモチーフを貫いている。短篇小説の復権を目指して自ら企画したオリジナル・アンソロジー《異形コレクション》の監修で、1998年に第19回・日本SF大賞特別賞を受賞。同シリーズは現在まで全51巻に及ぶ(最新刊は『秘密』2021年刊行)。アンソロジストとしても活躍し、海外の異色短篇作家作品の再評価にも努めている。

  • 白銀の逃亡者
    知念実希人
    定価:748円(税込み)

    ウイルスの大流行パンデミックが収束した世界。感染から生還した者は白銀色の瞳を持つ異能力者になっていた――。ドキドキの展開。これが知念実希人、100%のエンタメ小説!
    この温かさ、誰かに伝えてください。

    致死率95%、凶悪なウイルスの大流行が収束した世界。感染から生還した者らは、瞳が白銀色に変化する異能力者、ヴァリアントとなっていた。救急救命科で働く医師岬純也は、公安に追われるヴァリアントの少女悠から接触を受け、ある計画を打ち明けられる。そして純也は、彼らの生存をかけた闘いに巻き込まれてゆく――。読む手が止まらない最高のエンタメ長編!

    知念実希人(ちねん・みきと)

    1978年、沖縄県生まれ。東京都在住。東京慈恵会医科大学卒、日本内科学会認定医。2011年、第4回島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を『レゾン・デートル』で受賞。’12年、同作を改題した『誰がための刃』で作家デビュー。「天久鷹央の推理カルテ」シリーズが人気を博し、『仮面病棟』が2015年啓文堂書店文庫大賞を受賞、ベストセラーに。他の著書に、『優しい死神の飼い方』『黒猫の小夜曲(セレナーデ)』『死神と天使の円舞曲(ワルツ)』『屋上のテロリスト』『十字架のカルテ』『傷痕のメッセ―ジ』『ムゲンのi』『真夜中のマリオネット』『硝子の塔の殺人』『機械仕掛けの太陽』など多数。今もっとも多くの読者に支持される、大注目の作家のひとり。

  • 花菱夫妻の退魔帖 二
    白川紺子
    定価:770円(税込み)

    大正時代の東京、その夫婦は悪霊を祓う――
    食らうのは、罪か、怨念か。
    『後宮の烏』シリーズの著者 大注目の最新シリーズ!
    光文社キャラクター文庫書下ろし

    晴れて夫婦となった鈴子と孝冬。孝冬の裏稼業である“お祓い”に用いる十二単の霊・淡路の君を退治することに決めた鈴子は、同時に育ての親たちを殺した「松の印」を持つ人物を捜していた。ある日、近頃お家騒動があったと噂の多幡家の跡取りが、孝冬不在の花菱家を訪れて……。大正時代の東京を舞台にした悪霊退治ファンタジー第二弾!

    白川紺子(しらかわ・こうこ)

    三重県出身。同志社大学文学部卒業。2011年に「サカナ日和」で第154回Cobalt短編小説新人賞に入選後、’12年「嘘つきな五月女王」でロマン大賞を受賞。同作を改題・改稿した『嘘つきなレディ~五月祭の求婚~』で’13年にデビュー。著書に『後宮の烏』シリーズ、『下鴨アンティーク』シリーズ、近著に『京都くれなゐ荘奇譚(二) 春に呪えば恋は逝く』がある。

  • 浅き夢みし 決定版
    吉原裏同心 (27)
    佐伯泰英
    定価:792円(税込み)

    幸せ溢れる廓に、再びの魔の手が!
    吉原の存続を脅かす強大な敵に立ち向かう。

    鎌倉の旅から帰った裏同心の幹次郎らは、玉藻と正三郎の祝言を控え、忙しい日常に戻る。柘榴の家の離れ家も着々と完成に近づき、祝いの空気が流れる秋。しかし幹次郎は、吉原が公儀から得た唯一無二の御免状「吉原五箇条遺文」が狙われていると直感していた。襲撃される幹次郎と汀女。張り巡らされる謀略と罠。吉原遊廓の存続を懸けた戦いが、再び幕を明ける!

    佐伯泰英(さえき・やすひで)

    1942年北九州市生まれ。闘牛カメラマンとして海外で活躍後、主にノンフィクション作品を発表する。’99年初の時代小説「密命」シリーズを手始めに、次々と時代小説を発表。文庫書下ろし作品のみで累計6500万部突破の快挙を成し遂げる。大好評の「吉原裏同心」「夏目影二郎始末旅」シリーズ(小社刊)の他、2019年に映画化された「居眠り磐音」、「酔いどれ小籐次」「新・酔いどれ小籐次」「空也十番勝負」「照降町四季」「交代寄合伊那衆異聞」「古着屋総兵衛影始末」「新・古着屋総兵衛」「鎌倉河岸捕物控」などの各シリーズで幅広い読者層から支持を得ている。
    佐伯泰英ウェブサイト

  • しゅうりんやまず 決定版
    吉原裏同心 (28)
    佐伯泰英
    定価:792円(税込み)

    雨に紛れた悪党が娘をおびやかす!
    江戸の経済を司る蔵前で、騒動勃発!

    札差の筆頭行司を巡る争いが激化する御蔵前で、当代の伊勢亀半右衛門宛てに不可解な投げ文が届く。江戸の経済を司る影響力を持つ御蔵前の頭の座を狙い、張り巡らされた陰謀に会所は立ち向かう。さらに、幹次郎によって西河岸に落とされた元新造の桜季が忽然と姿を消した。別の線と思われた二つの事件がつながるとき、背後にいる謎の大物の存在が明らかになる。

    佐伯泰英(さえき・やすひで)

    1942年北九州市生まれ。闘牛カメラマンとして海外で活躍後、主にノンフィクション作品を発表する。’99年初の時代小説「密命」シリーズを手始めに、次々と時代小説を発表。文庫書下ろし作品のみで累計6500万部突破の快挙を成し遂げる。大好評の「吉原裏同心」「夏目影二郎始末旅」シリーズ(小社刊)の他、2019年に映画化された「居眠り磐音」、「酔いどれ小籐次」「新・酔いどれ小籐次」「空也十番勝負」「照降町四季」「交代寄合伊那衆異聞」「古着屋総兵衛影始末」「新・古着屋総兵衛」「鎌倉河岸捕物控」などの各シリーズで幅広い読者層から支持を得ている。
    佐伯泰英ウェブサイト

  • 結ぶ菊
    上絵師 律の似面絵帖
    知野みさき
    定価:748円(税込み)

    ずっと仕合わせでありますように
    花びら一枚一枚に想いを込めて律の筆が紡ぐ人の縁――
    職人として妻として、女性として。ひたむきに生きる姿に共感!
    文庫書下ろし

    律に着物を注文してくれた裕福な後家の千代は、女の身ながら女郎を身請けするという。千代とともに吉原へと足を運んだ律は、女郎の足抜き騒ぎに巻き込まれてしまう。一方、料亭・尾上の娘で小町と評判の綾乃に上方の男との縁談が持ち上がり、粋人の雪永と長年の想い人、千恵との間もついに――。律の周りで様々な恋模様が動きだす、人気シリーズ第九弾!

    知野みさき(ちの・みさき)

    1972年生まれ、ミネソタ大学卒業。 2012年『鈴の神さま』でデビュー。 同年『妖国の剣士」で第4回角川春樹小説賞受賞。本シリーズの作品の他に「深川二幸堂 菓子こよみ」シリーズ、「山手線謎日和」シリーズ、「江戸は浅草」シリーズ、「神田職人えにし譚」シリーズなどがある。

  • しじま
    介錯人別所龍玄始末
    辻堂 魁
    定価:770円(税込み)

    その剣、清浄なり。
    無念、不条理、怒りの果てに、命を散らす者の前に立つ。
    大反響の傑作シリーズ、4カ月連続刊行第3弾!

    牢屋敷の首打役と刀の試し斬り御用を生業にする浪人、別所龍玄。ときに切腹の介錯を務めることもある。ある日首を打った僧侶の末期の声を聞いた龍玄は、幼い頃父親と訪ねた母子の店のことを思い出す(「妻恋坂」)。夜明け前に介錯を自ら頼んできた侍が済ませなければならなかった用事とは(「惣領除」)。生と死に向き合う、凄腕の首斬人を描く傑作シリーズ第三作。

    辻堂 魁(つじどう・かい)

    1948年高知県生まれ。早稲田大学文学部卒業後、出版社に勤務。退職後、本格的に執筆業に入る。江戸情緒、人の情、そして迫真の剣戟あふれる作風には定評があり、人気沸騰中の作家である。著作に「読売屋 天一郎」「夜叉萬同心」シリーズ(ともに光文社文庫)、「大岡裁き再吟味」シリーズ(講談社文庫)、「仕舞屋侍」「疾風の義賊」シリーズ(徳間文庫)、「刃鉄の人」シリーズ(角川文庫)、「天神小五郎 人情剣」(ハルキ文庫)、「花川戸町自身番日記」「日暮し同心始末帖」、NHKで連続ドラマ・正月時代劇として映像化された「風の市兵衛」シリーズ(以上、祥伝社文庫)などがある。

  • 霹靂へきれき
    惣目付臨検仕る(五)
    上田秀人
    定価:726円(税込み)

    上田秀人 200冊記念作品
    水城聡四郎「惣目付」シリーズ第五弾
    幕政改革の矛先がいよいよ幕閣に迫らんとした矢先、
    思わぬ「陰謀」が受けていた――
    聡四郎、謹慎!
    文庫書下ろし

    幕政改革に邁進しようとする八代将軍・徳川吉宗の先兵として奔走する惣目付の水城聡四郎。「江戸城の頭脳」である奥右筆、徒目付、そして、「江戸城の監察」目付と手を入れようとしたが、逆に「陰謀」を逆に仕掛けられてしまう。手柄のはずの行いで、なぜか聡四郎に謹慎が言い渡されてしまう――。人気作家・上田秀人200冊目となる記念碑的作品。「惣目付」シリーズ、第五弾。

    上田秀人(うえだ・ひでと)

    1959年、大阪府生まれ。大阪歯科大学卒業。1997年、桃園書房主催第20回小説CLUB新人賞佳作。2010年、『孤闘 立花宗茂』で第16回中山義秀文学賞受賞。2014年版「この時代小説がすごい! 」文庫書き下ろし部門作家ランキング第1位となる。主なシリーズに「勘定吟味役異聞」「御広敷用人 大奥記録」「聡四郎巡検譚」(水城聡四郎シリーズ)、「目付鷹垣隼人正 裏録」、(以上、光文社文庫)、「奥右筆秘帳」「百万石の留守居役」(以上、講談社文庫)、「将軍家見聞役 元八郎」「織江緋之介見参」「禁裏付雅帳」(以上、徳間文庫)、「町奉行所内与力奮闘記」「妾屋昼兵衛女帳面」(以上、幻冬舎文庫)、「表御番医師診療録」「高家表裏譚」(以上、角川文庫)、「日雇い浪人生活録」(ハルキ文庫)「勘定侍 柳生真剣勝負」(小学館文庫)などがある。また、著書に『鳳雛の夢』(独の章、眼の章、竜の章)、『本懐』『幻影の天守閣』『夢幻の天守閣』(以上、光文社文庫)、『翻弄』(中公文庫)、『本意に非ず』(文藝春秋)、『陽眠る』(角川春樹事務所)『夢幻』(中央公論新社)などがある。最新刊に新シリーズ第一弾『戦端 武商繚乱記(一)』がある。今もっとも勢いのある時代小説作家である。