光文社文庫 2022年8月の新刊

(2022年8月9日発売/一部地域をのぞく)

今月の新刊はコチラ

  • 内憂
    惣目付臨検仕る(四)
    上田秀人

    定価:726円(税込み)

    上田秀人の超人気シリーズ最新刊!
    目付を放逐せよ!
    前将軍の生母・月光院の横暴を阻んだ惣目付・水城聡四郎。
    吉宗の「幕政改革」における次なる標的とは――
    文庫書下ろし

    奥右筆、そして将軍生母の月光院にまで楔を打ち込んできた惣目付の水城聡四郎。幕政改革を進めんとする八代将軍徳川吉宗と腹心聡四郎の前に、次に立ちはだかったのは目付だった。老中、大名家すらも監察してきた江戸城中最大の権力に対して、聡四郎は手を打てるのか。そして、聡四郎をまたもとんでもない危難が待ち受ける――。「惣目付」シリーズ、誰も書いたことのない未曾有の激闘が詰まった第四弾。

    上田秀人(うえだ・ひでと)

    1959年、大阪府生まれ。大阪歯科大学卒業。1997年、桃園書房主催第20回小説CLUB新人賞佳作。2010年、『孤闘 立花宗茂』で第16回中山義秀文学賞受賞。2014年版「この時代小説がすごい!」文庫書き下ろし部門作家ランキング第1位となる。主なシリーズに「勘定吟味役異聞」「御広敷用人 大奥記録」「聡四郎巡検譚」(水城聡四郎シリーズ)、「目付鷹垣隼人正 裏録」(以上、光文社文庫)、「奥右筆秘帳」「百万石の留守居役」(以上、講談社文庫)、「将軍家見聞役 元八郎」「織江緋之介見参」「禁裏付雅帳」(以上、徳間文庫)、「町奉行所内与力奮闘記」「妾屋昼兵衛女帳面」(以上、幻冬舎文庫)、「表御番医師診療録」「高家表裏譚」(以上、角川文庫)、「日雇い浪人生活録」(ハルキ文庫)「勘定侍 柳生真剣勝負」(小学館文庫)などがある。また、著書に『鳳雛の夢』(独の章、眼の章、竜の章)、『本懐』『幻影の天守閣』『夢幻の天守閣』(以上、光文社文庫)、『翻弄』(中公文庫)、『本意に非ず』(文藝春秋)、『陽眠る』(角川春樹事務所)『夢幻』(中央公論新社)などがある。最新刊に新シリーズ第一弾『戦端 武商繚乱記(一)』がある。今もっとも勢いのある時代小説作家である。

  • おじさんのトランク
    芦辺 拓
    定価:748円(税込み)

    日本推理作家協会賞&本格ミステリ大賞
    ダブル受賞で話題の芦辺拓、最新文庫!

    脇役俳優の私は、プロデューサーの頼みで、幼少期に出会った“おじさん”を題材にした舞台を手掛けることに。彼が何者だったのかを調べ始めると、彼の所有品と思しき古いトランクが見つかった。そこから、おじさんがとある怪事件に関与していたと判明し――。私が辿り着くのは家族の歴史か、自身の出生の秘密か。人生の意味を問う、異色の幻想譚。

    芦辺 拓(あしべ・たく)

    1958年大阪生まれ。同志社大学法学部卒。’86年「異類五種」で第2回幻想文学新人賞佳作入選。’90年『殺人喜劇の13人』で第1回鮎川哲也賞を受賞。2018年『奇譚を売る店』で第14回酒飲み書店員大賞を、’22年『大鞠家殺人事件』で第75回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)、第22回本格ミステリ大賞(小説部門)を受賞。近著に『名探偵は誰だ』などがある。

  • 死屍しししるべ
    警視庁特命捜査対策室九係
    渡辺裕之
    定価:748円(税込み)

    二つの殺人事件を追って岩城は北海道へ。
    しかし、外事課の横やりで捜査は中断を余儀なくされた――
    事件の裏にはロシアの諜報員が!?
    「傭兵代理店」シリーズの著者が放つ特大スケールの警察ミステリー!!

    特命捜査対策室九係の岩城哲孝が財務省職員の刺殺死体を発見した! 遺体の刺創に不審を覚えた岩城たち九係は、類似した事件の記録を見つける。調べを進めると、二つの事件の被害者が北海道へ旅行していたことが分かった。現地へ飛び、被害者の足跡を追う岩城に外事課から横やりが。いったいなぜ!? 新メンバーを加えた九係が大きな事件に挑む第三弾!

    渡辺裕之(わたなべ・ひろゆき)

    1957年名古屋市生まれ。中央大学経済学部卒業。アパレルメーカー、広告制作会社を経て、2007年『傭兵代理店』でデビュー。著作に「傭兵代理店」シリーズ、「暗殺者メギド」シリーズ、「シックスコイン」シリーズ、「冷たい狂犬」シリーズ、「オッドアイ」シリーズ、「911代理店」シリーズなど。

  • 腸詰小僧
    曽根圭介短編集
    曽根圭介
    定価:814円(税込み)

    一番悪いのだ~れだ?
    こすっからいロクデナシたちが繰り広げる悲喜劇。
    そうくるか! のどんでん返しまで楽しめる痛快ミステリー傑作集!

    社会復帰したシリアルキラー“腸詰小僧“の独占インタビューに成功した西嶋の元を被害者の父が訪れ、本人に会わせろと迫る。一方、警察官をしている弟が浮気相手を妊娠させてしまったと泣きついてきた。追い詰められていく西嶋は……。(表題作)ジコチューな小悪人たちが、あっけらかんと起こす事件。まさかのどんでん返しに舌を巻くミステリー傑作集!

    曽根圭介(そね・けいすけ)

    1967年静岡県生まれ。早稲田大学商学部中退。2007年、「鼻」で第14回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞。同年、『沈底魚』で第53回江戸川乱歩賞を受賞し、ダブル受賞を果たす。’09年、「熱帯夜」で第62回日本推理作家協会賞<短編部門>を受賞。著書に『本ボシ』『藁にもすがる獣たち』『TATSUMAKI 特命捜査対策室7係』『暗殺競売』『黒い波紋』『工作名カサンドラ』などがある。

  • めのわらわ
    赤松利一
    定価:748円(税込み)

    衝撃作『ボダ子』の前日譚!!
    「逃げよか」
    深夜のコンビニ。朝から出かけた海釣り。それぞれの夢。
    幸せだった父娘の暮らし、破綻までの2年間。
    この物語に書かれてあることはほとんどが真実です。(「あとがき」より)

    大西浩平は精神を病んだ十五歳の娘・恵子と二人暮らしを始めた。部屋から出られない恵子につきっきり、仕事も放り出しての父子密着生活は、平穏で幸せな時間でもあった。しかし、恵子への欲望が見え隠れする主治医、ヒステリックな恵子の母親、浩平の愛人など、周囲の人々との関わりが、二人の前途に不穏な影を落としていく――。衝撃作『ボダ子』の前日譚!!

    赤松利一(あかまつ・りいち)

    1956年香川県生まれ。2018年「藻屑蟹」で第1回大藪春彦新人賞を受賞しデビュー。’20年『犬』で第22回大藪春彦賞を受賞。他の著書に『鯖』『白蟻女』『風致の島』『隅田川心中』『らんちう』『饗宴』『ボダ子』『エレジー』『東京棄民』など。

  • ちびねこ亭の思い出ごはん
    たび猫とあの日の唐揚げ
    高橋由太
    定価:682円(税込み)

    続々重版! 待望のシリーズ第5弾!
    泣けて、泣けて、あたたかい
    いまは亡きあの人にもう一度会いたい――
    そんな願いが叶う店がここにあります!
    文庫書下ろし

    書店員の颯太に初めての恋人ができた。やさしくてきれいで聡明で、目が不自由なことなどなんでもなかった。勇気を出してのプロポーズ。だが、期待していた答えは返ってこなかった。そして、帰り道で事故に遭った彼女はそのまま亡くなってしまう。無気力に日々を送る颯太に、彼女の職場の後輩が「死んだ人に会える」店を教えてくれる――

    高橋由太(たかはし・ゆた)

    1972年千葉県生まれ。 2010年、第8回「このミステリーがすごい!」大賞隠し玉として『もののけ本所深川事件帖 オサキ江戸へ』(宝島社文庫)でデビュー。 「オサキ」シリーズ、「ぼんぼこ」シリーズ、「猫は仕事人」シリーズなど、多くの時代小説の人気シリーズ作品を執筆している。時代小説以外の作品に「黒猫王子の喫茶店」シリーズ、「作ってあげたい小江戸ごはん」シリーズ、「あやかし和菓子処かのこ庵」シリーズのほか、『あなたの思い出紡ぎます 霧の向こうの裁縫店』 『神様の見習い もののけ探偵社はじめました』などがある。


  • スカートのアンソロジー
    朝倉かすみリクエスト!
    定価:682円(税込み)

    お願いして書いてもらいました 朝倉かすみ
    筒状の一枚の布が孕む風は、果てしなく拡がる。

    わたしは、わたしの好きな作家たちに、わたしの決めたお題でもって小説を書いてもらったのだった。(中略)胸が高鳴り、読む喜びをぞんぶんに味わった。その喜びが分厚くなっていく。「スカート」というお題で、みんなで遊んでいる感じ。待って、楽しい。なにこれ。(「まえがき」より)
    朝倉かすみが「お願い」した九人の人気作家によるスカートモチーフの短編集。

    【収録作家】
    朝倉かすみ  北大路公子  佐藤亜紀  
    佐原ひかり  高山羽根子  原泰水  
    中島京子  藤野可織  吉川トリコ

  • 李朝残影
    反戦小説集
    梶山季之
    定価:924円(税込み)

    侵略とは何か。
    その果てない悲劇と罪を問う。

    昭和十五年。兵役を逃れるために京畿道の道庁に勤める谷は、担当する地区の地主が創始改名に応じないことに苦悩する(「族譜」)。京城で絵画教師をする野口は、妓生の踊る伝統の宮廷舞踊を描くことに奮闘するが――(「李朝残影」)。日本統治時代の朝鮮で生まれ育った作家が、侵略と戦争に翻弄される個人の葛藤とその悲劇を鋭く描き出す。今も色褪せない5編を収録。

    梶山季之(かじやま・としゆき)

    1930年京城(現在のソウル)生まれ、’45年の敗戦に伴い広島へ引き揚げ。広島高等師範卒。学生時代より同人誌に参加し、上京後は教師や飲食店の経営をしながら、多くの作家を輩出した「新思潮」の同人となり小説を発表。その後、多くの商業雑誌に記事を執筆、’59年に創刊された「週刊文春」を舞台に〝トップ屋〟と称され大活躍した。’62年には『黒の試走車』(光文社カッパ・ノベルス)がベストセラーになり、以来、推理、官能、時代小説など多岐にわたってヒット作を連発し、流行作家として一世を風靡した。’75年取材先の香港で死去。

  • 死のある風景 増補版
    鬼貫警部事件簿
    鮎川哲也
    定価:1100円(税込み)

    日本の本格ミステリーを切り拓いた鮎川哲也
    そのハイレベルな作品群の中でも最高峰に位置する本作
    ボーナス・トラックとして原案となった中編を収録
    ミステリーファン垂涎の増補版!

    鮎川哲也(あゆかわ・てつや)

    1919年東京生まれ。 南満洲鉄道勤務の父に伴い少年時代を大連で過ごす。 ‘43年「婦人画報」の朗読文学募集に佐々木淳子の筆名で書いた掌編「ポロさん」が入選。 ‘49年「宝石」百万円(税込)懸賞コンクールに本名 (中川透)で応募した 『ペトロフ事件』 が一等入選。 ‘56年には講談社の「書下し長篇探偵小説全集」の13巻募集に『黒いトランク』が入選。 以後、本格物の長短編を数多く発表。 ‘60年に、『憎悪の化石』と『黒い白鳥』で日本探偵作家クラブ賞 (現・日本推理作家協会賞)を受賞。’90年から発足した東京創元社主催の鮎川哲也賞、’93年から始まった光文社文庫の『本格推理』にて多くの新人を世に送り出した。2002年9月24日死去。ミステリー界に遺した功績をたたえ、翌年日本ミステリー文学大賞特別賞が贈られた。都立小平霊園に眠る。

  • 仮宅かりたく 決定版
    吉原裏同心(9)
    佐伯泰英
    定価:792円(税込み)

    吉原の焼け跡に悪が蠢く。
    狙われた遊女らを守れ!

    虚栄と粋と張りを競い合う吉原が炎上、仮宅商いを余儀なくされた師走。遊女・花蕾が行方を断った。その後、他の妓楼からも次々と遊女たちが姿を消す。楼主たちが騒然とする中、花蕾が何者かに攫われたことが明らかになる。廓の用心棒・神守幹次郎は、会所の男衆や身代わりの左吉とともに必死の探索の末、幕閣より閑職に追われた直参旗本の屋敷を突き止めるが……。

    佐伯泰英(さえき・やすひで)

    1942年北九州市生まれ。闘牛カメラマンとして海外で活躍後、主にノンフィクション作品を発表する。’99年初の時代小説「密命」シリーズを手始めに、次々と時代小説を発表。文庫書下ろし作品のみで累計6500万部突破の快挙を成し遂げる。大好評の「吉原裏同心」「夏目影二郎始末旅」シリーズ(小社刊)の他、2019年に映画化された「居眠り磐音」、「酔いどれ小籐次」「新・酔いどれ小籐次」「空也十番勝負」「照降町四季」「交代寄合伊那衆異聞」「古着屋総兵衛影始末」「新・古着屋総兵衛」「鎌倉河岸捕物控」などの各シリーズで幅広い読者層から支持を得ている。
    佐伯泰英ウェブサイト

  • 沽券こけん 決定版
    吉原裏同心(10)
    佐伯泰英
    定価:792円(税込み)

    血の臭いをまとう男の
    吉原乗っ取りを阻止せよ!

    天明八年の正月、吉原にある引手茶屋の沽券が次々売り渡される事態が発生。吉原乗っ取りを懸念する会所の面々と神守幹次郎は、店を売り姿を消した茶屋夫婦の行方を追うことに。やがて幹次郎たちは、巨漢の武芸者を引き連れ、沽券を買い集める黒幕の年寄りに辿り着く。吉原乗っ取りを策する真の狙いは何か? 敵を追い、決戦は真鶴の海、船戦へと持ち込まれる!

    佐伯泰英(さえき・やすひで)

    1942年北九州市生まれ。闘牛カメラマンとして海外で活躍後、主にノンフィクション作品を発表する。’99年初の時代小説「密命」シリーズを手始めに、次々と時代小説を発表。文庫書下ろし作品のみで累計6500万部突破の快挙を成し遂げる。大好評の「吉原裏同心」「夏目影二郎始末旅」シリーズ(小社刊)の他、2019年に映画化された「居眠り磐音」、「酔いどれ小籐次」「新・酔いどれ小籐次」「空也十番勝負」「照降町四季」「交代寄合伊那衆異聞」「古着屋総兵衛影始末」「新・古着屋総兵衛」「鎌倉河岸捕物控」などの各シリーズで幅広い読者層から支持を得ている。
    佐伯泰英ウェブサイト

  • 神奈川宿 雷屋いかずちや
    中島 要
    定価:748円(税込み)

    いくらもぐりの旅籠でも続けざまに客が死ぬなんて……
    お実乃が奉公する神奈川宿の茶屋・雷屋は、二階でもぐりの旅籠もやっていて宿賃は割高。客もわけありの癖の強い連中ばかりで、お実乃はしょっちゅう振り回されている。
    ある日、それまで元気そうにしていた客の老婆が、突然、夕餉のあとで謎の死を遂げる。
    厄介事を嫌い、「病死だ」と言い張る主人の仁八に不信感を抱いたお実乃は、真相をさぐろうとするが……。

    中島 要(なかじま・かなめ)

    早稲田大学教育学部卒。2008年、「素見」で第2回小説宝石新人賞を受賞。’10年、『刀圭』で単行本デビュー。著書に、『ひやかし』『江戸の茶碗 まっくら長屋騒動記』『かりんとう侍』『御徒の女』「着物始末暦」シリーズ、「六尺文治捕物控」シリーズなど。

  • 黄泉よみ知らず
    牙小次郎無頼剣(三)
    和久田正明
    定価:814円(税込み)

    「おまえの罪業を白日の下に晒しにきた」
    金のためなら命も奪う。そんな奴等はあの世へ送ってやる。
    浪人・牙小次郎が悪を斬る。

    罪人として引っ立てられていく女の目に、小次郎は強い衝撃を受けた。その訴える目に突き動かされ調べてみると、金貸しの婆さんを殺した嫌疑がかけられているという。現場から立ち去る女を見たという証言もあり、罪は明白に思えたが、取り調べは難航していた――。纏屋に間借りする浪人・牙小次郎。道理の通らない悪行は、この男が見逃さない!

    和久田正明(わくた・まさあき)

    1945年静岡県生まれ。テレビ時代劇の脚本を多く手がけた後、現在では時代小説の執筆に専念している。その作風は骨太で、歴史的事実とフィクションを取り交ぜた抜群の手法には定評がある。「髪結の亭主」「死なない男・同心野火陣内」「昼行燈・布引左内影御用」(ハルキ文庫)、「はぐれ十左暗剣殺」(徳間文庫)、「提灯奉行」(小学館文庫)、「夫婦十手」「八丁堀つむじ風」(光文社文庫)、「将軍の猫」(角川文庫)、「地獄耳」「十手婆 文句あるかい」「怪盗 黒猫」(二見時代小説文庫)等のシリーズや、『嵐を呼ぶ女』(光文社文庫)『地獄の清掃人』(徳間文庫)など著書多数。

  • 果し合い
    若鷹武芸帖
    岡本さとる
    定価:726円(税込み)

    シリーズ堂々完結!
    歴史時代小説界屈指の〝剣戟名人〟岡本さとる氏が、剣のみならず、心に刺さる人の情、鮮やかな江戸の風情を、真っ直ぐな性格の旗本の活躍を通して描いた人気時代小説シリーズ「若鷹武芸帖」、感動の最終巻!
    文庫書下ろし

    十一代将軍徳川家斉に武を誇る番方の武芸の腕を調べよと命じられた公儀武芸帖編纂所頭取の新宮鷹之介。四番勝負を終え、仕合も鷹之介の圧勝となる。と、改めて五番目の勝負を命じられたのだが、その相手はなぜか鷹之介の右腕・水軒三右衛門。そして、鷹之介に知らされた父・孫右衛門の死の真相。周囲は暗澹となる。果たして、勝負の結末は――。涙と笑いと震える感動が待つシリーズ最終巻!

    岡本さとる(おかもと・さとる)

    1961年、大阪府大阪市生まれ。立命館大学卒業後、松竹入社。松竹株式会社九〇周年記念新作歌舞伎脚本懸賞に『浪漫騒擾記』が入選。以後、演劇制作や舞台の脚本、『水戸黄門』等のテレビ脚本を数多く手掛ける。二〇一〇年、『取次屋栄三』で小説デビュー。以来、人の情を深く描き、江戸情緒を鮮やかに再現する作風と爽快な剣戟などの魅力の詰まった作品で人気を博す。とくに、その剣戟については自らの剣道の経験を生かしたリアリティに定評がある。主なシリーズに「取次屋栄三」、「剣客太平記」「居酒屋お夏」「恋道行」「熱血一刀流」「駕籠屋春秋 新三と太十」、「八丁堀強妻物語」、「仕立屋お竜」、主な著書に『さらば黒き武士』『戦国、夢のかなた』などがある。「若鷹武芸帖」は、熱く清廉な旗本の成長と武芸者たちの悲哀を繊細かつ大胆に描いた作品である。

  • 入婿
    鬼役伝(三)
    坂岡 真
    定価:748円(税込み)

    200万部ヒットシリーズの超人気シリーズ「鬼役」の原点シリーズ
    ついに山場を迎える矢背家初代の感動物語第三弾!
    ――「求馬よ、鬼となれ!」。
    文庫書下ろし

    江戸城門番から御膳奉行支配同心となった伊吹求馬は毎日、毒味の修行に明け暮れる。そこに、かつての上役の窮状が伝えられた。仲間を救おうとする求馬だが、ついに毒味役の最終試問に挑戦する日が近づいた。はたして念願の旗本に、御膳奉行になれるのか。そして、矢背志乃への片思いは成就するのか――。将軍の毒味役鬼役の矢背家、初代の物語、ついに山場を迎えたシリーズ第三弾。

    坂岡真(さかおか・しん)

    1961年、新潟県生まれ。11年の会社勤めを経て文筆の世界へ。花鳥風月を醸し出す筆致の時代小説を描く。作品の質の高さには定評があり、「鬼役」シリーズは200万部を超える大ヒットシリーズとなった。ほかに主なシリーズとして、「ひなげし雨竜剣」(光文社文庫)、「帳尻屋始末」「帳尻屋仕置」「照れ降れ長屋風聞帖」「はぐれ又兵衛例繰控」(双葉文庫)、「あっぱれ毬谷慎十郎」「十手長屋物語」(ハルキ文庫)、「うぽっぽ同心十手裁き」(徳間文庫)、「死ぬがよく候」(小学館文庫)、「のうらく侍御用箱」「新・のうらく侍」(祥伝社文庫)、「火盗改しノ字組」(文春文庫)などがあり、お紋作品に『一分』(光文社)、『絶局』(小学館)などがある。いま、もっとも注目されている時代小説作家のひとりである。

  • 毎朝1分で服を選べる人になる48のルール
    〈知恵の森文庫〉
    大草直子
    定価:726円(税込み)

    プレゼンに会議、取引先との打ち合わせ、アフター5……。季節感や天候の変化はもちろん考慮した上で、その日のすべての予定に応じたコーディネートをぱっと決められるようになる。
    毎朝の服選びのストレスが一気になくなり時短にもつながる「クローゼットの作り方」を、人気ファッションディレクターが自らの経験を踏まえてアドバイスします。

    〔目次〕
    Part1 クローゼットがノールールだと、「おしゃれ」も無秩序に
    Part2 「1分」で終わる良いワードローブの揃え方
    Part3 サイズに一喜一憂せず、「服を着る私」を整える
    Part4 「おしゃれをする」ということ、「服を着る」ということ

    大草直子 (おおくさ・なおこ)

    1972年生まれ。東京都出身。大学卒業後、現・ハースト婦人画報社へ入社。雑誌の編集に携わった後、独立し、ファッション誌、新聞、カタログを中心にスタイリングをこなすかたわら、イベント出演や執筆業にも精力的に取り組む。WEBメディア「AMARC」を主宰。AMARC magazineの編集長兼発行人。