(2022年12月13日発売/一部地域をのぞく)
- 志賀越みち伊集院 静定価:1034円(税込み)
こんな名作があったのか――
好きどす。好きどす。
うちをどうか離さんといておくれやす……昭和38年、京都祇園。東京の大学生、津田雅彦は花模様の浴衣姿で一心不乱に祈る女性と出会う。輝く眸に心を奪われ、若者は恋に落ちる。容姿も芸技も随一と評判の舞妓、真祇乃。やがて彼女も雅彦に想いを寄せていく。逢瀬を重ね、恋情を育む二人だったが……。
- サーモン・キャッチャー
the Novel道尾秀介定価:858円(税込み)小説で、すごい世界を見に行こう。
道尾秀介に騙される快感を堪能あれ!
釣り堀カープ・キャッチャーで消えた鯉の謎が、運命を動かしていく。神様の通う屋内釣り堀カープ・キャッチャーの景品棚には、高得点でもらえる伝説の白い箱があった。 箱の中身を知りたいバイトの明、箱を狙う父親、店主を脅す女性、幽霊を撮影する兄妹、謎のヒツギム人らが釣り堀に集う時、運命は動く。一匹の鯉を巡り、悩める者たちが人生をかけた大勝負。怒涛の展開で大興奮、超絶技巧、名手道尾秀介の人生を変えるミステリー。
- DRY原田ひ香定価:814円(税込み)
『三千円の使いかた』の次に、原田ひ香が女のお金と生き方を見つめた衝撃作!!
読んだ人を圧倒する話題作がついに文庫化。離婚し子と引き離され、金銭的に困窮した藍は、祖母と母のいる実家に戻る。生活力もなく喧嘩の絶えない藍たちに手を差し伸べたのは、隣に住む美代子だった。祖父を介護して暮らしているという美代子に助けられ親しくなるうち、彼女のある秘密が知れる……。貧困、ケア、孤独。背負わされる業と役割に、女たちはどう抗えるというのか。迫真と驚愕のクライムノベル。
- 竜王氏の不吉な旅
鮎川哲也「三番館」全集 第1巻鮎川哲也定価:1210円(税込み)鬼貫警部と並ぶ本格推理の巨匠のもう一つの代表作安楽椅子探偵の傑作「三番館」シリーズ、ついに刊行開始!
刑事をクビになり、妻に三行半をつきつけられたわたしは、新宿の裏通りで探偵事務所を開業している。といっても滅多に客はなく、友人の弁護士が持ち込む事件の調査で糊口を凌いでいる。そしてもう一人の心強い味方が銀座にあるバー〝三番館〟の達磨顔のバーテンダー。カクテルは下手だが推理力は抜群、少ないデータで真犯人をピタリと言い当てる安楽椅子探偵だ!
- 超常気象
異形コレクションLⅢ井上雅彦・監修定価:1210円(税込み)全篇新作書下ろし!
生誕二十五周年を飾る54冊目の《異形》
「異常気象」を遙かに凌駕する「超常気象」の世界へ――〈収録作品〉
朝松 健『怪雨は三度降る』
井上雅彦『彩られた窓』
上田早夕里『成層圏の墓標』
空木春宵『堕天児すくい』
大島清昭『星の降る村』
加門七海『虚空』
黒木あるじ『千年雪』
坂入慎一『三種の低気圧』
澤村伊智『赤い霧』
篠たまき『とこしえの雨』
柴田勝家『業雨の降る街』
斜線堂有紀『金魚姫の物語』
田中啓文『地獄の長い午後』
平山夢明『いつか やさしい首が……』
宮澤伊織『件の天気予報』 - 戦国十二刻
始まりのとき木下昌輝定価:770円(税込み)足利義政 斎藤道三 毛利元就 竹中半兵衛 島津惟新 長曾我部盛親応仁の乱、厳島、関ヶ原…運命のときまで24時間!《戦国十二刻シリーズ》第二弾!
守護である土岐頼芸を討たんとする蝮の異名をもつ斎藤道三。そのもとに土岐一族の重鎮の首を持参したという十兵衛なる侍が現れるのだが……。秘められた因縁に驚愕必至の「因果の籤」ほか、毛利元就、竹中半兵衛ら名だたる軍師たちの運命を決定づけた二十四時間。応仁の乱から関ヶ原の合戦へ――戦乱の時代を貫く因果を、大胆な歴史解釈と緻密な構成で活写する全八編!
- 暁の雹
其角忠臣蔵異聞小杉健治定価:748円(税込み)忠臣蔵の闇と元禄を描く意欲作第三弾!
文庫書下ろし「松の廊下刃傷沙汰」芝居が上演取り止め!土左衛門で発見された作者は自殺か、他殺か?松の廊下の刃傷沙汰を題材に山村座が真っ先に芝居を掛ける。しかし、千秋楽まであと少しのところで幕府から上演を止めさせられ、作者の伊勢貞九郎は、日本橋川で土左衛門となって発見される。奉行所は上演取り止めを苦にした自殺とするが、貞九郎と面識のあった宝井其角はどうも納得がいかない……。俳諧師・其角の視点から描く忠臣蔵異聞第三弾。
- くれないの姫
はたご雪月花(四)有馬 美季子定価:726円(税込み)「絶対、下手人を許さない!」
はたご雪月花を予約していた客が殺された。
女将の里緒は激怒するが、その後も近所で殺人が続く――。
文庫書下ろし浅草山之宿町の旅籠〈雪月花〉のある「せせらぎ通り」で白金の百姓が殺された。雪月花に宿泊する予定の客だった。その後も、同じ通りで続く殺人に、雪月花の女将・里緒をはじめ普段は観光客で賑わう通りの店や人々は怯える。里緒と懇意の南町奉行所定町廻り同心・山川隼人は、事件の背後に隠れている真相に辿りつけるか。味わいと江戸の風情、それに人情がちりばめられた「はたご雪月花」シリーズ、待望の第四弾。思わず一気読みしてしまうこと、請け合いです。
- 江戸のかほり
藤原緋沙子傑作選藤原緋沙子定価:770円(税込み)これぞ、「藤原緋沙子の世界」代表作シリーズをつまみ読み!
江戸の人情に料理、事件の謎解きに爽快感が溢れる――。
心が満たされる藤原緋沙子作品の「粋」を集めました。縁切り寺の御用宿を舞台にした「隅田川御用帳」、江戸では珍しい女性医者を主人公に据えた「藍染袴お匙帖」、〝窓際同心〟の活躍を描いた「橋廻り同心・平七郎控」、行方知れずになった妻を捜し出す浪人が主人公のシリーズ「浄瑠璃長屋春秋記」。人気時代作家・藤原緋沙子の代表シリーズといえる作品の「一篇」を集めた、まさにこれが傑作ダイジェスト。愛読者も、未読の方にもお勧めの一冊です。【収録作品】「裁きの宿」(「隅田川御用帳シリーズ」)「桜散る」(「橋廻り同心・平七郎控シリーズ」「別れ烏」(「藍染袴お匙帖シリーズ」」「盗まれた亀」(「浄瑠璃長屋春秋記シリーズ」)
- 従者
鬼役伝(四)坂岡 真定価:748円(税込み)200万部ヒットシリーズの超人気シリーズ「鬼役」の原点シリーズ
鬼役、始動! ついに御膳奉行となり、毒味を始めた伊吹求馬。その前に、「裏の御用」の命が下る――。
ここから読んでも面白いシリーズ第四弾!
文庫書下ろしついに矢背家に婿入りして、御膳奉行となった求馬。初の毒味を無事に終えると、目の前に「矢背家の用人」を命じられたという浪人風の男、佐山大五郎が現れた。槍の名人という佐山は、配下として探索に動いてくれることになり、矢背家も御用を務めるに盤石な態勢となった。しかし、佐山が、消息を絶つ――。将軍の毒味役鬼役の矢背家、初代の物語、一気読みのシリーズ第四弾。
- 国道者佐藤健太郎定価:792円(税込み)
「国道」には謎と物語があふれている。狭くて険しい登山道のような「酷道」、全長わずか200メートル弱、階段、途中で海や山にぶつかって消える……など超個性的なものから、地元住民の悲願がつまった感動の道まで、日本全国のエッジが効いた国道を紹介する。毎日通る見慣れたはずのあの国道に、こんな物語があったとは!! 何も語らないその無機質な姿が、読後はちょっとカッコよく見えてくる……。
〔目次〕
CHAP1
北海道・東北編国道333号、国道339号、国道458号、 国道289号、国道349号、国道401号
CHAP2
関東編国道6号、県道14号、国道120号、県道9号、国道17号、国道1号、都環C1、国道16号、国道246号、国道271号
CHAP3
東海・中部・北陸編国道403号、国道52号、国道414号、国道152号、県道162号、国道41号、国道361号
CHAP4
近畿編国道23号、国道42号、国道308号、国道166号、国道43号、国道174号
CHAP5
中国・四国編国道31号、国道189号、国道32号
CHAP6
九州・沖縄編 国道266号、国道57号、国道499号、国道58号、国道390号