- 九十九字屋とは
「よろず不思議、承り候」の看板を掲げ「不思議」を売買するお店。いわくつきの古い道具や器、絵、刀剣といったあやかし絡みの品々が持ち込まれる。
- るい
天涯孤独の十五の時、亡者(幽霊)が見えるおかげで九十九字屋の奉公人として雇われ二年が経つ。困っている者を見ると放っておけず、しばしばあやかし絡みのトラブルに巻き込まれる。
- るい
- ナツ
九十九字屋にときどき現れる神出鬼没の美女で、冬吾も彼女を無下にはできない。るいのいい相談相手であり頼れる姐御。しかして、その正体は……。
- ナツ
- 作蔵
るいの父親。酔って壁に頭を打ちつけて死んだ時に妖怪「ぬりかべ」となり、今は九十九字屋の壁に棲む。壁のある所ならどこにでも移動できる。酒好きで口が悪いが娘思い。
- 作蔵
- 冬吾
店主。年齢は三十くらい?黒縁の眼鏡は、裸眼ではあやかしが見えすぎるため。愛想なしの変わり者だが実は情に厚いところもある。犬猿の仲の兄・周音がいる。
- 冬吾
イラスト/山本祥子