孤食の時代、東京の片隅で、見知らぬ人同士が食卓を囲み、優しさのこもった手料理をいただく。
ここはちょっと不思議な、でも、人の温もりにあふれた場所。明日へ、小さな一歩を踏み出す勇気が湧く場所。
あなたも今日から一員です。東京すみっこごはんの世界へようこそ。
最新刊情報
『東京すみっこごはん レシピノートは永遠に』
― 旅立ちの巻 ―
高校三年の春、楓は悩み続けていた。あの時、一人の少年の希望を守れなかったことを……。失意に暮れ、卒業後の進路も定まらぬ中、ずっと二人で暮らしてきたおじいちゃんの身に異変が!? そして、すみっこごはんの常連たちにも決意の時が近付く。それぞれの旅立ちがやさしく胸を打つ最終巻!
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「共同台所すみっこごはん」とは?
商店街に佇む古ぼけた一軒屋。玄関の扉には『共同台所 すみっこごはん
※素人がつくるのでまずい時もあります』と書かれた看板が置かれています。
こんな怪しげな場所、入るのに躊躇しちゃいますよね?
でも、ご安心を。
ここは、年齢も職業も異なる人々が集い、共同の台所をみんなで使い、手作りの料理を一緒に食べる場所です。いつでも待っているのは、大切な人たちとたくさんの出会い、美味しい手料理の数々(看板にもあるとおり、手づくりなのでまずい時もありますが苦笑)。
すみっこごはんの扉、あなたも開けてみませんか?
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すみっこごはんのルール
初めて訪れるあなたに知っておいていただきたいことがあります。すみっこごはんにはいくつかルールがあるんです。この白い紙に書かれた内容をお読みください。といっても、そんなに肩肘張らないで。どれも簡単なものばかりですから。
Yomeba!限定
「すみっこごはん」のその後が読める!
ショートストーリー掲載中。
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好評既刊!
第1作
『東京すみっこごはん』
「何、ここ。
まずい 時もあるとか、
ふつう自分で言う?」
― 始まりの巻 ―
商店街の脇道に佇む古ぼけた一軒屋は、年齢も職業も異なる人々が集い、手作りの料理を共に食べる“共同台所”だった。イジメに悩む女子高生、婚活に励むOL、人生を見失ったタイ人、妻への秘密を抱えたアラ還。ワケありの人々が巻き起こすドラマを通して明らかになる“すみっこごはん”の秘密とは!?美味しい家庭料理と人々の温かな交流が心をときほぐす連作小説!
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第2作
『東京すみっこごはん 雷親父とオムライス』
「私達って幸せですよねえ。家族以外にこうして食卓を囲める人たちがいるなんて」
― 絆の巻 ―
年齢も職業も異なる人々が集い手作り料理を食べる“共同台所”には、今日も誰かが訪れる。夢を諦めかけの専門学校生、妻を亡くした頑固な老人、勉強ひと筋の小学生。そんな“すみっこごはん”に解散の危機!?街の再開発の対象地区に含まれているという噂が流れ始めたのだ。世話好きおばさんの常連・田上さんは、この事態に敢然と立ち向かう。
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第3作
『東京すみっこごはん 親子丼に愛を込めて』
「好きだ。この人のことが、好きなんだ」
「この竈の火みたいなものって、その―― 母性だと思いますか」
― 愛と恋の巻 ―
心にすきま風が吹いたとき、商店街の脇道に佇む“共同台所”は、いつでも、誰でも、やさしく迎えてくれる。恋愛に無関心なOL、誰にも言えぬ片思いに悩む高校生、シングルファーザーと結婚したキャリアウーマン。そして、無愛想な常連・柿本が回想する、忘れられぬ人との出会い―。それぞれのあたたかな恋心と愛が溢れ出す!
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第4作
『東京すみっこごはん 楓の味噌汁』
「ああ、今かと思った。大人になるべき瞬間があるとしたら、多分、今なのだ」
― 試練の巻 ―
天井の雨漏りをきっかけに、すみっこごはんの二階に足を踏み入れた常連のみんな。そこで見つけたノートの中身とは!? 訪れる新顔は、SNS映えを気にする読者モデル、普通の生活すら困難な中学生、修行中の料理人、そして誰もが思いがけなかった人。新たな出会いは楓を深く悩ませて……。
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